大切なペットのお骨や遺品はどうする?焦らず選べる供養と保管5つの方法とは?

火葬は終わって、小さな骨壷がいま手元にある。

リビングの棚には、まだ首輪やおもちゃがそのまま置いてある。

「この子のお骨や遺品、これからどうしてあげればいいんだろう?」そんなふうに、手を止めたまま考え込んでいませんか。

納骨したほうがいいのか、ずっと家に置いていてもいいのか。

首輪は取っておくべきか、それとも区切りをつけたほうがいいのか。

調べれば調べるほど、いろんな意見が出てきて、かえって決められなくなってしまう。

その気持ち、とてもよく分かります。

ここで最初にお伝えしたいのは、お骨も遺品も、今すぐ何かを決めなくて大丈夫ということです。

手元に置いたまま、気持ちが落ち着くのをゆっくり待っていい。

供養の仕方にも遺品の片づけ方にも、「こうしなければいけない」という決まりは、実はありません。

家族の数だけ、その子との時間の数だけ、答えがあっていいんです。

だから、焦らなくて大丈夫。

この記事では、お骨の供養にどんな選択肢があるのか、それぞれの費用や向き不向きはどう違うのか、骨壷をきれいに保つにはどうすればいいのか、そして首輪やおもちゃをどう残していけばいいのかを、同じように大切な子を見送った人の目線でまとめました。

「結局どうすればいいの?」がちゃんと自分で選べるようになるはずです。

この記事でわかること

  • お骨や遺品を急いで決めなくていい理由
  • お骨の供養方法5つの違いと費用の目安
  • カビを防いで骨壷を安心して保管するコツ
  • 首輪やおもちゃなど遺品の残し方とお別れの仕方
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大切なペットのお骨や遺品は無理に急いで決めなくて大丈夫

まず一番にお伝えしたいのは、いま何かを決めなきゃと焦らなくていい、ということです。

骨壷を手元に置いたまま過ごす時間も、ちゃんと供養のひとつ。

ここでは、肩の力を抜くための三つの考え方をお話しします。

まずは手元に置いて気持ちが落ち着くのを待っていい

お骨をどうするか、その答えは「気持ちが落ち着いてきてから」で十分間に合います。

火葬を終えたばかりのころは、頭では分かっていても心が追いつかないものです。

骨壷を見るたびに胸がいっぱいになる、そんな時期に大きな決断をする必要はありません。

実際、ご遺骨をしばらく自宅に安置してから、数か月後、あるいは数年後に納骨や散骨を選ぶ方もたくさんいます。

手元に置いておくこと自体が、立派な供養です

毎日「おはよう」「おやすみ」と声をかける、それだけでもう、その子はちゃんと大切にされています。

だから「早くどうにかしなきゃ」という気持ちが出てきたら、いったん深呼吸。

今日は何も決めなくていい日にして大丈夫です。

供養にも遺品整理にも決まった正解はない

「正しい供養の仕方」を探して、答えが見つからずに苦しくなっていませんか。

でも安心してください。

ペットの供養には、人間のような厳密な決まりごとがありません。

どう見送り、どう供養してあげたいか。

それを家族の気持ちに合わせて自由に選んでいい、というのが大前提なんです。

だから、納骨する人が正しくて、家に置き続ける人が間違っている、なんてことは一切ありません。

お骨をペンダントにして毎日身につける人もいれば、お庭の見える棚にそっと飾る人もいる。

どれも、その子への愛情のかたちです。(正解探しでヘトヘトになっていた方、もう肩の荷をおろして大丈夫ですよ)

大事なのは「世間的にどうか」ではなく、「あなたと、うちの子にとって、どうしてあげたいか」だけなんですね。

お骨と遺品は分けて考えると気持ちが軽くなる

お骨と遺品をいっぺんに「どうしよう」と抱え込むと、頭がいっぱいになってしまいます。

そこで、この二つは切り分けて考えるのがおすすめです。

お骨は「供養と保管」の話、首輪やおもちゃは「思い出をどう残すか」の話。

役割が違うので、別々に考えるとぐっと整理しやすくなります。

しかも、この二つは進むペースも違って大丈夫。

お骨はしばらく手元で安置しながら、遺品のほうだけ先に少しずつ向き合う、という順番でもいいんです。

逆でもかまいません。

全部を一度に片づけようとしないこと

これが、つらさを増やさないいちばんのコツです。

今つらいのは、たぶん二つを同時に背負おうとしているからかもしれませんね。

うちの子を見送ったあと、私もしばらくは骨壷を動かすことすらできませんでした。

納骨という言葉が頭に浮かぶたびに「まだ早い気がする」と感じて、結局、半年近くリビングの棚に置いたまま。

でも今思えば、その時間があったから少しずつ気持ちの整理ができたんだと思います。

だから、今のあなたが何も決められなくても、それはちっとも変なことじゃないですよ。

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焦らず自分のペースで決めていい理由

「急がなくていい」と言われても、なぜ急がなくていいのか、理由が分かると安心できますよね。

ここでは、自分のペースで決めて大丈夫な三つの理由をお伝えします。

気持ちの整理がつくスピードは人それぞれだから

大切な家族を失った悲しみが癒えるまでの時間は、人によって本当に違います。

数週間で前を向ける人もいれば、一年経ってもふとした瞬間に涙が出る人もいる。

どちらが正しいということはなく、どちらも自然なことです。

供養や遺品整理を「いつまでにやらなきゃ」と期限で区切ってしまうと、心がまだ準備できていないのに体だけ動かすことになり、あとで「あんなに急がなければよかった」と感じやすくなります。

気持ちが追いついてから動いたほうが、後悔は少なくなります

誰かに「もう片づけたら」と言われても、あなたのペースを優先していいんです。

急いで決めると後からやり直せない選択になりやすいから

供養の方法の中には、一度選ぶと元に戻せないものがあります。

たとえば、ほかのペットたちと一緒に供養する合祀(ごうし)という方法を選ぶと、あとから「やっぱり手元に少し残したかった」と思っても、ご遺骨を取り出すことはできません。

散骨も同じで、自然に還したあとにやり直すことはできません。

これは、どちらが良い悪いという話ではなく、「取り返しがつくか、つかないか」を知ってから選ぶと安心ということです。

迷っているうちは、まず手元で保管しておく。

気持ちが固まってから、納める・還すという順番にすれば、後悔の入り込む余地がぐっと減ります。

急いで決めて後悔するより、ゆっくり決めて納得するほうが、きっとうちの子も喜んでくれますよね。

正しく保管できていればお骨は傷まないから

「家に置いておくと、お骨が傷んでしまうのでは」と心配で、つい焦ってしまう方もいます。

でも、ここは安心してください。

ポイントを押さえて保管すれば、お骨はきれいなまま長く手元に置いておけます

たしかにご遺骨は湿気に弱く、置き方によってはカビが出ることがあります。

でも、それは裏を返せば「湿気さえ防げば大丈夫」ということ。

具体的な保管のコツは後半でくわしくお伝えしますが、難しいことは何もありません。

だから「保管が不安だから早く納骨しなきゃ」と焦る必要はないんです。

安心して、手元での時間を過ごしてくださいね。

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お骨の供養は5つの方法から気持ちで選べる

気持ちが少し落ち着いて、「そろそろ考えてみようかな」と思えたら、どんな供養の方法があるのかを知っておくと選びやすくなります。

ここでは代表的な五つの方法を、費用の目安や向いている人と一緒に紹介します。

まずは全体像をざっと見てみましょう。

供養の方法 費用の目安 遺骨が手元に残るか こんな人に向いている
自宅供養・手元供養 1,000円台〜数万円 残る いつもそばに感じていたい
納骨堂・ペット霊園(個別) 約15万〜40万円 残る(個別の場合) 手を合わせる場所がほしい
合同供養(合祀) 約1万〜3万円 残らない 費用を抑えて手厚く供養したい
散骨・樹木葬 約15万円台〜 残らない 自然に還してあげたい
庭への埋葬 ほぼ0円 土に還る 持ち家で身近に弔いたい

そばに置いておきたいなら自宅供養と手元供養

「離れたくない、いつもそばにいてほしい」。

そんな気持ちにいちばん寄り添うのが、自宅供養と手元供養です。

骨壷を自宅の落ち着く場所に安置したり、ご遺骨のごく一部を小さな容器やアクセサリーに納めて身近に置いたりする方法です。

手元供養のグッズには、インテリアになじむミニ骨壷や、ご遺骨を少し納められるペンダント・キーホルダー・リングなどがあります。

キーホルダーなどであれば千円台から、骨壷やアクセサリーも数千円から数万円ほどと、予算に合わせて自由に選べるのが大きな魅力です。

費用を抑えながら、いつでも手を合わせられる。

ペットロスでつらい時期に「そばにいてくれる」という安心感は、何ものにも代えがたいものですよね。

ただし、長く手元に置くなら湿気対策だけは忘れずに。

その方法はこのあとお話しします。

手を合わせる場所がほしいなら納骨堂とペット霊園

「きちんとお墓に納めて、会いに行ける場所をつくってあげたい」という方には、納骨堂やペット霊園という選択肢があります。

屋内でご遺骨を安置してくれる納骨堂や、個別のお墓に納められるペット霊園なら、お参りの場所ができて気持ちの区切りもつけやすくなります。

費用は、個別に納める場合でおおよそ15万〜30万円ほど、ペット霊園の個別のお墓だと27万〜40万円ほどが目安とされています。

一方で、ほかのペットたちと一緒に供養する合同供養(合祀)なら1万〜3万円ほどと、ぐっと費用を抑えられます。

ただ、合祀はあとからご遺骨を取り出せないので、「少しは手元に残したい」という気持ちがあるなら、一部だけ手元供養にして、残りを納める、という組み合わせも考えてみてください。

施設によって費用や内容はかなり差があるので、いくつか比べてみると安心です。

もうひとつ知っておきたいのが、永代供養という仕組みです。

これは、お寺や霊園が飼い主に代わって長く供養を続けてくれるもので、将来「自分が通えなくなったらどうしよう」という不安をやわらげてくれます。

お参りに行ける距離か、年間の管理費はかかるか、お線香をあげられるかなど、実際に足を運んで雰囲気を確かめてから決めると、気持ちよくお任せできますよ。

会いに行ける場所があるというのは、思っていた以上に心の支えになるものです。

自然に還してあげたいなら散骨や樹木葬

「広いところで自由にしてあげたい」「土や海に還してあげたい」という想いには、散骨や樹木葬が合います。

散骨は、細かくしたご遺骨を海にまく海洋散骨などがあり、樹木葬は木の根元にご遺骨を還して供養する方法です。

お墓のように管理を続ける必要がなく、後を継ぐ人がいなくても安心、というのもこの方法の特徴です。

ただ、知っておいてほしい点がいくつかあります。

まず、散骨にはご遺骨を細かくする「粉骨(ふんこつ)」という準備が必要です。

そして一度還すとやり直せないので、家族みんなの気持ちがそろってから決めるのが安心。

さらに、川にまくのは水質への影響から避けたほうがよいとされていますし、場所によっては事前の配慮も必要です。

自分たちだけで行うのが不安なら、専門の業者に相談すると、場所選びから手順までサポートしてもらえます。

海洋散骨なら、船をチャーターして家族で見送るプランや、業者に代わりにまいてもらう委託のプランなど、予算や気持ちに合わせて選べます。

そして、ここでもおすすめしたいのが「全部を還さない」という考え方です。

ご遺骨の一部だけを小さな容器やペンダントに残して、残りを散骨するという組み合わせなら、自然に還してあげつつ、そばに感じられるよりどころも手元に残せます。

「自然に還したいけれど、何も残らないのはさみしい」という方は、ぜひこの併用も考えてみてください。

庭への埋葬を考えるときに知っておきたい注意点

「うちのお庭で眠らせてあげたい」と考える方もいると思います。

自宅の敷地内であれば、ペットのご遺骨を庭に埋葬すること自体は問題ありません。

費用もかからず、毎日近くで見守ってあげられるのは、庭への埋葬ならではの良さです。

ただし、いくつか気をつけたいことがあります。

まず、自分の家の敷地以外(公園や河川敷など)に埋めるのは避けてください

思わぬトラブルのもとになります。

また、火葬前のご遺体をそのまま土に埋めると、においや虫の原因になることがあるので、基本は火葬後のご遺骨を埋めるのがおすすめです。

そしてもう一つ大切なのが、将来のこと。

引っ越しや家を手放す予定があるなら、庭への埋葬は慎重に。

次に住む方とのことを考えると、手元供養や納骨など「持ち運べる方法」のほうが安心なケースもあります。

迷ったときは3つの軸で選ぶと決めやすい

五つの方法を見て、「結局どれがいいの?」と迷ってしまったら、次の三つの軸で考えてみてください。

とてもシンプルですが、これだけで気持ちがぐっと整理されます。

  • そばに置きたいか、どこかに納めたいか、自然に還したいか(気持ちの方向)
  • かけられる費用はどのくらいか(予算)
  • 持ち家か賃貸か、引っ越しの予定はあるか(住まいの事情)
この三つに沿って考えると、たとえば「そばに置きたい・予算は控えめ・賃貸住まい」なら手元供養、「手を合わせる場所がほしい・予算に余裕・持ち家」なら納骨堂や霊園、「自然に還してあげたい」なら散骨や樹木葬、というふうに自然と候補が絞れてきます。

どれを選んでも間違いではありません

あなたの心がいちばん落ち着く方法が、その子にとっての正解です。

お骨を自宅で安心して保管するためのコツ

手元供養を選んだ方も、しばらく自宅に安置しておく方も、気になるのが「どう保管すればいいの?」というところ。

ここでは、お骨をきれいに保つコツと、心が落ち着くスペースの作り方をお話しします。

カビを防ぐ骨壷の保管手順

お骨の保管でいちばん気をつけたいのが、湿気によるカビです。

でも、やることはとてもシンプル。

順番に押さえれば、難しいことはありません。

  • 直射日光が当たらず、風通しのよい涼しい場所に置く
  • 骨壷の中に乾燥剤(シリカゲル)を入れる
  • フタのすき間をテープなどでふさぎ、しっかり密閉する
  • ときどき様子を見て、乾燥剤を入れ替える
ポイントは、湿気を入れない・こもらせないこと。

キッチンや浴室の近く、窓際の結露しやすい場所は避けてくださいね。

もっとしっかり守りたい場合は、ご遺骨を真空パックにして保管する方法もあります。

逆にやってはいけないのは、密閉しないまま湿気の多い場所に置きっぱなしにすること。

梅雨どきや湿度の高い季節は、乾燥剤の様子を少しこまめに見てあげると安心です。

これだけ気をつければ、お骨は長くきれいなまま、あなたのそばにいてくれます。

小さなメモリアルスペースの作り方

お骨を置く場所を、その子のための小さなコーナーにしてあげると、手を合わせる時間が穏やかなものになります。

立派な仏壇でなくても大丈夫。

棚の一角や小さな台でじゅうぶんです。

たとえば、骨壷のとなりに遺影やお気に入りの写真を飾り、生前好きだったおやつやおもちゃ、季節のお花をそっと添える。

それだけで、あたたかい「うちの子の場所」になります。(お水とおやつを替えるとき、つい話しかけちゃうんですよね)

人を見送ったときは四十九日まで後飾りという祭壇に安置する習わしがありますが、ペットの場合はそうした決まりはありません。

あなたが「いいな」と思う飾り方で、心がほっとする空間にしてあげてください。

飾る写真は、いちばん「らしい顔」をしている一枚を選ぶと、見るたびに気持ちがあたたかくなります。

火を使うのが心配なら、お線香の代わりに電池式のLEDキャンドルや、香りのよいアロマを置くのも素敵です。

お花は、生花でもいいですし、枯れる心配のないプリザーブドフラワーや造花でも大丈夫。

毎日きれいに保てるほうが、気持ちもふっと軽くなります。

「こうしなきゃ」ではなく「こうしてあげたい」で作る、世界にひとつのコーナーです。

これから先どうするかも少しだけ考えておくと安心

今すぐでなくていいのですが、手元供養を選ぶなら、頭の片隅に「この先どうするか」を少しだけ置いておくと、あとで慌てずにすみます。

たとえば、自分が高齢になったときや、いつか自分が見送られる側になったとき、このお骨をどうしてあげたいか、ということです。

選択肢としては、いずれ霊園に納める、自分のお墓に一緒に入れてもらえるか相談しておく、家族で引き継ぐ方法を話しておく、などがあります。

「ずっと手元に」も素敵な選択ですが、その先の道筋も用意しておくと、より安心です

重く考える必要はありません。

ふとした折に、家族とそんな話を少しだけしておく。

それだけでじゅうぶんです。

遺品は残す形を変えるお別れの3つで考える

お骨と同じくらい悩ましいのが、首輪やおもちゃ、洋服、ベッドといった遺品ですよね。

どれも捨てられないけれど、ぜんぶ取っておくのも難しい。

そんなときは「残す・形を変える・お別れする」の三つに分けて考えると、ぐっと進めやすくなります。

首輪やおもちゃを傷ませずに残す保管方法

「これは絶対に取っておきたい」というものは、傷まないように保管してあげましょう。

布製のものや革の首輪は、湿気やホコリで傷んだり色が変わったりしやすいので、ひと工夫すると長持ちします。

おすすめは、ジッパー付きの袋やフタのできるケースに、乾燥剤と一緒に入れて保管する方法です。

ホコリや湿気から守られて、思い出のにおいも残りやすくなります。

よく使っていた首輪やリードは、汚れが気になるようなら、やさしく拭いてからしまうといいですよ。

お気に入りの一つか二つを、写真と一緒にガラスケースに飾れば、それだけで素敵なメモリアルコーナーになります。

形を変えて思い出を残すアイデア

「全部は残せないけれど、思い出は手元に置いておきたい」。

そんなときは、形を変えて残す方法があります。

物としては手放しても、思い出はちゃんと残せる、いいとこ取りのやり方です。

たとえば、おもちゃや食器、ベッドは写真にきれいに撮ってからお別れすれば、画像としてずっと残ります。

よく着ていた洋服やタオルは、小さなぬいぐるみやお守り袋に作り替えてくれるサービスもあります。

たくさんの写真は、フォトブックやメモリアルアルバムにまとめると、いつでも見返せる宝物に。(アルバムをめくると、あの頃の毎日がよみがえってきますよね)

被毛(毛)を少し残しておいて、小さなロケットやガラスのカプセルに納める方もいます。

肉球のかたちをスタンプや粘土で残しておくと、あの肉球の感触をいつでも思い出せます。

最近では、ご遺骨や毛を加工して、メモリアルストーンやプレートにしてくれるサービスもあります。

こうして形を変えておけば、「手放したら忘れてしまう」という不安もやわらぎます。

お別れするものとのやさしい向き合い方

役目を終えたものや、たくさんあって全部は残せないものとは、気持ちの整理がついたタイミングでお別れしてもいいんです。

お別れといっても、ただ捨てるのではなく、「ありがとう」を伝えてから手放すと、心が穏やかになります。

どうしてもそのまま手放すのが忍びないものは、ペット霊園やお寺などで、お焚き上げや供養をしてもらえる場合があります。

無理に処分する必要はまったくありません

迷うものは「保留ボックス」を作って、そこにまとめて入れておけば大丈夫。

時間が経つと、不思議と「これはもう手放せるかな」と思えるものが出てきます。

その時が来るまで、ゆっくり待ってあげてくださいね。

遺品整理を始めるタイミングの目安

「いつから片づければいいの?」という疑問に、決まった答えはありません。

気持ちがまだつらいなら、無理に始めなくて大丈夫です。

うちの子の気配に包まれていたい時期は、そのまま過ごしていいんです。

ひとつの目安として、四十九日や一周忌といった区切りのタイミングで少しずつ手をつける方もいますが、これも「そうしなきゃいけない」わけではありません。

大切なのは、自分と家族の気持ちを確かめながら進めること

家族がいるなら、一度みんなで「どれを残したいか」を話してみると、思いがそろって進めやすくなります。

一人で抱え込まず、誰かと一緒に、少しずつ。

それで十分です。

私の場合、毎日つけていた首輪だけはどうしても手放せなくて、今も乾燥剤と一緒に小さな缶にしまって、写真のそばに置いています。

逆に、たくさんあったおもちゃは一つだけ残して、あとは写真に撮ってからありがとうを言ってお別れしました。

全部取っておかなくても、ちゃんと思い出は心に残るんだと、やってみて分かりました。

費用の目安と後悔しないためのポイント

最後に、気になるお金のことと、「あとで後悔しないために」知っておきたいことをまとめます。

ここまで読んでくださったあなたが、安心して一歩を選べるように、ぎゅっと整理しますね。

供養方法ごとの費用の目安

費用は方法によって幅があります。

あらためて目安を並べてみましょう。

手元供養のグッズは1,000円台から数万円ほど、合同供養(合祀)は1万〜3万円ほど、個別の納骨は15万〜30万円ほど、ペット霊園の個別のお墓は27万〜40万円ほど、海洋散骨は15万円台からが目安です。

庭への埋葬は基本的に費用はかかりません。

ただし、これらは地域や施設、プランによってかなり変わります

気になる方法が見つかったら、一つに決め打ちせず、いくつかの施設や業者で内容と料金を比べてみてください。

「安いから」「近いから」だけで選ばず、内容と気持ちの両方で納得できるところを選ぶと、後悔しにくくなります。

もし、これから火葬をするという段階の方がいたら、ひとつだけ覚えておいてほしいことがあります。

火葬には、その子だけを火葬してご遺骨を返してもらえる個別火葬と、ほかの子と一緒に火葬する合同火葬があり、合同火葬では基本的にご遺骨が手元に戻りません

「お骨を残して供養したい」という気持ちがあるなら、個別火葬を選んでおくと、このあとの供養の選択肢が広がります。

ここはあとから変えられない部分なので、最初に確認しておくと安心です。

あとで後悔しやすいポイントと避け方

これまで多くの飼い主さんがつまずいてきた、後悔しやすいポイントをお伝えします。

先に知っておくだけで、同じ思いをせずにすみます。

  • 気持ちが追いつかないうちに、勧められるまま遺品を処分してしまう
  • 合祀や散骨を選んだあとに「少し手元に残したかった」と感じる
  • 骨壷を密閉せずに置いて、湿気でカビが出てしまう
  • 庭に埋めたあとで引っ越すことになり、どうするか困る
避け方はどれもシンプルです。

迷ったら、まず手元に残しておく

これさえ覚えておけば、取り返しのつかない後悔はほとんど防げます。

遺品も同じで、迷うものは保留にしておけば大丈夫。

決めるのは、気持ちが固まってからでいいんです。

よくある疑問にまとめてお答え

最後に、よく寄せられる疑問にまとめてお答えします。

「お骨は自宅にずっと置いていてもいい?」→はい、大丈夫です。

湿気対策をしておけば、ずっと手元に置いておけます。

それも立派な供養です。

「納骨は四十九日にしないとダメ?」→いいえ、決まりはありません。

人の習わしを参考にする方もいますが、あなたの気持ちが落ち着いてからで大丈夫です。

「庭に埋めてもいい?」→自分の家の敷地内なら問題ありません。

ただし火葬後のお骨を埋めること、将来引っ越す予定がないかを確認しておくと安心です。

「遺品は早く片づけたほうがいい?」→その必要はありません。

無理に手放さず、残したいものは残して大丈夫。

迷うものは保留にしておき、お別れは気持ちの準備ができてからで十分です。

まとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • お骨も遺品も、今すぐ何かを決めなくて大丈夫です
  • ペットの供養に決まった正解はなく、家族の気持ちで自由に選べます
  • お骨と遺品は分けて考えると気持ちが軽くなります
  • 合祀や散骨は後からやり直せないので、迷う間は手元に残すのが安心です
  • お骨の供養は自宅供養・納骨・散骨・庭への埋葬など5つから選べます
  • 迷ったら「気持ちの方向・予算・住まいの事情」の3つの軸で考えます
  • 骨壷は乾燥剤と密閉でカビを防げば、長くきれいに保管できます
  • 小さなメモリアルスペースを作ると、手を合わせる時間が穏やかになります
  • 遺品は残す・形を変える・お別れの3つに分けると進めやすくなります
  • 遺品整理に決まった時期はなく、無理に処分する必要はありません
大切なのは、世間の正解ではなく、あなたとうちの子にとっての答えです。

骨壷を手元に置いて、毎日声をかける日々が続いてもいいし、いつか気持ちが整ったら、納める道を選んでもいい。

どちらもちゃんと、その子を想う気持ちのかたちです。

焦らなくて大丈夫。

今日は何も決めなくていいんです。

いつかふと、「こうしてあげたいな」と心が動く日が来たら、その時にそっと一歩を踏み出せたら、それでじゅうぶん。

うちの子との時間を、これからもあたたかいまま、あなたのそばに置いておけたらいいですよね。