
「リクガメを飼ってみたいけど、毎日の世話って何分くらいかかるんだろう?」そんなふうに気になって、お迎えをちょっとためらっていませんか。
仕事や家事で毎日バタバタしていると、新しい命を迎えても自分にちゃんとお世話を続けられるのか、不安になりますよね。
可愛いのは分かっていても、続けられる自信がないと一歩が踏み出せない。
その気持ち、とてもよく分かります。
先に結論からお伝えすると、リクガメの毎日の世話は慣れれば5分ほどで終わります。
やることは点灯・餌・水替え・掃除・観察の5つだけ。
犬の散歩のように毎日決まった長い時間を取られることもありません。
だから「忙しいから無理かも」と感じている人でも、思っているよりずっと無理なく続けられるんです。
焦らなくて大丈夫ですよ。
ただし、毎日ではないけれど忘れたくないお世話(週1回の温浴や月1回の測定など)もあります。
そして実は、作業時間そのものよりも「毎日のちょっとした観察」が大切だったりします。
この記事を読めば、毎日の世話が具体的に何分でどんな流れなのか、自分の生活に当てはめて「これなら続けられそう」とイメージできるようになりますよ。
この記事でわかること
- リクガメの毎日の世話が実際に何分くらいで終わるのか
- 朝の5分でやることの具体的な流れ
- 毎日・週1回・月1回でやることの違い
- 共働きや出張があっても続けられるかどうか
リクガメの毎日の世話は慣れれば5分ほどで終わる
まず、いちばん気になっている「何分かかるの?」というところから、はっきりお答えしますね。
実際にリクガメを飼っている方の声を見てみると、毎日のお世話は慣れれば5分ほどで完了するという人が多いです。
観察の時間まで含めても、だいたい10分あれば足りるくらい。
なぜそんなに短く済むのか、ここではその全体像を見ていきましょう。
毎日やるのは点灯・餌・水替え・掃除・観察の5つだけ
リクガメの毎日のお世話と聞くと、なんだかたくさんやることがありそうで身構えてしまいますよね。
でも、実際に毎日やることはとてもシンプルです。
ライトを点ける、餌を置く、水を替える、汚れを取る、様子を見る。
基本はこの5つだけなんです。
ひとつひとつの作業も、特別な技術がいるものはありません。
朝起きてキッチンで朝食の準備をするついでに、リクガメのご飯も用意する。
そんなイメージに近いです。
やることが少なくてシンプルだからこそ、慣れれば数分で終わるというわけですね。
最初に「毎日やること」と「ときどきでいいこと」を分けて頭に入れておくと、ぐっと気持ちが楽になります。
最初の数日は手探りでも段取りが決まれば一気に短くなる
正直に言うと、飼い始めの最初の数日は、誰でも少し時間がかかります。
「餌はどこに置けばいいんだっけ」「温度計はどこを見るんだっけ」と、ひとつひとつ確認しながらになるからです。
でも安心してください。
これは最初だけ。
掃除の道具をどこに置くか、餌をどの皿に乗せるか、自分なりの段取りが決まってくると、作業はどんどんスムーズになります。
気づけば「あれ、もう終わった」というくらい短くなっていきます(人間、慣れるものですね)。
むしろ、その日のリクガメの様子を見るのがちょっとした楽しみになってきますよ。
最初のうちは、お世話の流れをメモに書いて貼っておくのもおすすめです。
「点灯→掃除→餌と水→様子チェック」と順番が見えるようにしておくだけで、迷う時間がなくなって、ぐっとスムーズになります。
犬の散歩のような長時間の拘束がないのが大きな違い
リクガメのお世話が続けやすい大きな理由が、ここにあります。
犬を飼うと毎日朝晩の散歩が必要で、雨の日も寒い日も外に出なければなりません。
猫もトイレ掃除や遊び相手など、それなりに手がかかります。
その点リクガメは、毎日決まった長い時間を拘束されることがありません。
鳴いて近所に迷惑をかけることもなく、お散歩も不要。
静かでマイペースな相棒です。
ただし、その代わりに温度や紫外線といった「環境を整え続ける」手間はあります。
これは犬や猫にはないリクガメならではのポイントなので、後ほどくわしくお話ししますね。
とはいえ、毎日の作業が5分、週1回の温浴が10分ほどと考えると、1週間のお世話の時間を全部足してもせいぜい1時間ちょっと。
1日あたりにならすと、やっぱり数分なんです。
こう考えると、ぐっと気が楽になりませんか。
毎日たった5分で終わるのにはちゃんと理由がある
「本当にそんな短時間で大丈夫なの?」と半信半疑の方もいるかもしれません。
ここでは、なぜリクガメの毎日の世話が5分ほどで済むのか、その理由を3つに分けて説明します。
理由がわかると、より安心してイメージできるはずです。
「なんとなく簡単そう」ではなく、「こういう仕組みだから短く済むんだ」と分かっていれば、お迎えしてからのギャップも小さくなります。
毎日必要な作業そのものが少なくてシンプルだから
いちばんの理由は、やはり毎日やる作業の数が少ないことです。
さきほどの5つ(点灯・餌・水替え・掃除・観察)以外に、毎日絶対にやらなければいけないことは、基本的にありません。
たとえば温浴や体重測定は毎日ではなく週1回や月1回でいいので、毎日の負担にはなりません。
やることが整理されていて、しかもどれも難しくない。
これが短時間で終わる土台になっています。
逆に言えば、「毎日やること」と「ときどきやること」がごちゃ混ぜになると大変に感じてしまうので、最初に整理しておくのが続けるコツです。
タイマーやサーモスタットで点灯と保温を自動化できるから
リクガメの飼育では、温度や紫外線の管理がとても大切です。
ただ、これを毎回手動でやろうとすると大変。
そこで役立つのがタイマーとサーモスタットです。
タイマーを使えば、紫外線ライトや保温ライトを決まった時間に自動で点けたり消したりできます。
サーモスタットを使えば、設定した温度を自動でキープしてくれます。
つまり、環境を整える手間の多くを機械にまかせられるんです。
自動化を取り入れると、毎日の手間はさらにぐっと減ります。
お迎え前に揃えておくと、後がとても楽になりますよ。
毎朝スイッチを入れたり消したりする手間がなくなるだけでも、ずいぶん気が楽になります。
本当に手をかけたいのは作業よりも毎日のちょっとした観察だから
ここは少し大事なお話です。
毎日の「作業」自体は5分ほどで終わりますが、リクガメと暮らすうえで本当に大切なのは、実は毎日のちょっとした観察のほうなんです。
リクガメは声を出して「具合が悪い」と教えてはくれません。
だから、飼い主さんが毎日その様子を見てあげない限り、体調の変化に気づくことができないんですね。
といっても、ずっと見張っている必要はありません。
餌や水を替えるついでに「今日も元気そうだな」と数十秒、目を向けてあげるだけで十分。
この習慣こそが、リクガメの健康を守る一番のポイントになります。
時間で測れない部分ですが、ここを大事にできる人ほど、リクガメと長く幸せに暮らせます。
逆に言えば、特別な知識や時間がなくても、毎日きちんと顔を見てあげられる人なら、それだけでもう立派な飼い主さんなんです。
我が家にお迎えした最初の週は、温度計の確認やら餌の準備やらでひとつひとつ手間取って、毎朝15分くらいかかっていました。
でも1週間ほどで道具の置き場所と手順が体に入って、今では水替えと餌、フンの掃除までやってもだいたい5分。
慣れって本当にすごいなと実感しています。
朝の5分でやることを順番に見てみよう
ここからは、実際に毎日の5分で何をするのかを、朝の流れに沿って順番に紹介します。
リクガメのお世話は、体が温まって活動的になる午前中にやるのが基本。
出勤前や家事の合間にできる流れなので、自分の朝にどう組み込めるかイメージしながら読んでみてくださいね。
やることは多く見えても、ひとつひとつはほんの数十秒。
文字にすると長く感じますが、実際にやってみると驚くほどあっさり終わります。
まずライトを点けて温度と湿度を確認する
朝、リクガメが目を覚ます時間に合わせて、紫外線ライトと保温(バスキング)ライトを点けます。
タイマーで自動点灯にしている場合は、点いているかを目で確認するだけでOKです。
そのとき、ケージ内の温度と湿度もチェックします。
目安としては、日光浴をする暖かい場所(バスキングスポット)で35〜40℃、涼しい場所で25〜28℃、夜間は20℃を下回らないように保つのが基本です。
紫外線ライトは1日10〜12時間ほど点けてあげましょう。
温度計と湿度計がきちんと動いているかも、ついでに見ておくと安心です。
最初は数字を見てもピンとこないかもしれませんが、毎日見ていると「今日はちょっと低いな」という感覚がだんだん身についてきます。
季節によって気をつけるところも少しずつ変わります。
梅雨どきは湿気がこもりやすいので風通しを意識し、夏は暑くなりすぎないように、冬は夜の保温が切れないように。
とはいえ、どれもタイマーやサーモスタットがあれば大きな手間にはなりません。
フンと尿酸を取り除いて餌と水のトレイを洗う
次に、ケージの中のフンや尿酸(白いどろっとした排泄物)を取り除きます。
これらは時間が経つと乾いて固くなり、リクガメが踏んで粉々にしてしまうと取りにくくなります。
気づいたタイミング、遅くとも毎日の餌やり前には取り除くのがきれいに保つコツです。
そして、餌用と水用のトレイも洗います。
トレイにフンや床材が入り込んでいることが多いので、誤飲を防ぐためにもできるだけ毎日洗ってあげたいところ。
正直、毎日となると「今日はいいかな」と思う日もありますが(ありますよね、そういう日)、ここは衛生のためにがんばりどころです。
作業の前後には手を洗うこと、気になる方は使い捨ての手袋を使うのも安心です。
リクガメをはじめ爬虫類は、まれにお腹の中に菌を持っていることがあります。
神経質になりすぎる必要はありませんが、小さなお子さんがいるご家庭では、世話のあとの手洗いを習慣にしておくとより安心ですね。
常温に戻した餌と新しい水を置いて様子をチェックする
きれいになったトレイに、新鮮な水と餌を置きます。
餌は小松菜などカルシウムの多い葉野菜が定番で、成体なら1日1回で十分。
幼体や少し痩せ気味の子は、1日2〜3回に分けて与えます。
量の目安は、小松菜なら1回に2〜3束ほど。
年中スーパーで手に入るうえカルシウムも豊富なので、続けやすい定番の餌です。
葉野菜だけでは足りない栄養を補うために、数日に一度、水でふやかした人工飼料(リクガメフード)を5粒ほど混ぜてあげるのもおすすめです。
粒餌は2倍くらいの大きさになるまでしっかりふやかすと、水分補給も一緒にできて一石二鳥ですよ。
ここでひとつ大事なポイント。
餌は冷蔵庫から出したての冷たいままではなく、常温に戻してから与えてください。
冷たい野菜をいきなり食べるとお腹を壊してしまうことがあるからです(急に冷たいものを食べてお腹が痛くなるのは、人間もカメも同じなんですね)。
最後に、食べる様子や動きをさっと見て、元気そうなら今日のお世話は完了です。
ここだけは避けたい3つのこと
毎日のお世話で、うっかりやってしまいがちな失敗もあります。
次の3つは特に気をつけたいポイントです。
- 夜に餌を与えること(体が冷えて消化不良を起こしやすいので、餌は午前中に)
- 冷蔵庫から出したての冷たい餌をそのまま与えること(お腹を壊す原因に)
- 食べ残しを放置すること(腐敗やカビの原因になるので、残ったらすぐ片付ける)
餌は午前中に、常温で、食べ残しは片付ける。
これだけ覚えておけば大丈夫です。
毎日ではないけれど忘れたくないお世話
毎日の世話は5分ほどとお伝えしましたが、「毎日ではないけれど定期的にやること」もあります。
これを知らずにいると「聞いていた話と違う」となってしまうので、ここで頻度別に整理しておきましょう。
むしろこれを知っておくと、全体の手間が正確にイメージできて安心ですよ。
毎日・週1回・月1回・半年に1回でやることを、ざっくり表にするとこんな感じです。
| 頻度 | やること | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 毎日 | 点灯・餌やり・水替え・フンの掃除・観察 | 5分ほど |
| 週1回 | 温浴(甲羅洗いや爪切りも)・体重の記録 | 10分ほど |
| 月1回 | 体重と体長の測定・甲羅のチェック | 10分ほど |
| 半年〜随時 | 床材の全交換・ケージの大掃除 | 30分〜1時間ほど |
週に1回の温浴は10分ほどが目安
温浴は、ぬるま湯にリクガメを浸からせてあげるお世話です。
体を温めて代謝を上げたり、水分補給や排泄を促したりする効果があります。
中には温浴のときに決まって排泄をする子もいて、ケージを汚さずに済むという嬉しいおまけがつくこともあります。
頻度は週に1回くらいが目安で、毎日やる必要はありません。
時間は10分ほど。
お湯の量は、首を伸ばしたら頭が水面から出るくらい(背甲の頭側の縁の深さ)が目安です。
お湯の温度は季節によって調整します。
夏なら35℃、冬なら40℃くらいで始めるとよいでしょう。
長く浸けすぎると逆に体が冷えてしまうので、様子を見ながら10分ほどで切り上げます。
このタイミングで甲羅を優しく洗ったり、必要なら爪を切ってあげたりもできます。
ただ、温浴の頻度や考え方は飼い主さんによって少し違うので、あくまで一例として、お迎えする子に合わせて調整してくださいね。
月に1回の体重と甲羅のチェック
月に1回ほど、体重と体長を測って記録しておくと、成長の具合や健康状態の変化がわかりやすくなります。
太りすぎも痩せすぎもよくないので、定期的にチェックしてあげましょう(このあたりは人間の健康管理と似ていますね)。
このとき、甲羅の形も見てあげてください。
カルシウムや紫外線が足りていれば、甲羅は凸凹せずつるんときれいに育ちます。
甲羅の左右が対称に育っているかも、健康のバロメーターになります。
スマホで写真を撮って残しておくと、前の月との違いが分かりやすくておすすめです。
毎日見ているとちょっとした変化には気づきにくいので、月に1回きちんと数字や写真で記録しておくと、成長や健康の移り変わりを見逃しにくくなります。
半年に1回ほどの床材の全交換と大掃除
毎日フンを取り除いていても、床材は少しずつ汚れていきます。
そこで、半年に1回ほどを目安に床材を全部入れ替え、ケージ全体を大掃除します。
これはさすがに5分とはいきませんが、頻度が少ないので大きな負担にはなりません。
汚れ具合は床材の種類や飼育環境によって変わるので、半年を待たずに「そろそろかな」と思ったら交換してOKです。
この大掃除のときに、設備の傷みやライトの寿命もチェックしておくと安心ですね。
紫外線ライトは見た目が点いていても紫外線量が落ちていくので、定期的な交換を意識しておくとよいでしょう。
毎日の観察でチェックしたい健康のサイン
さきほど「作業よりも観察が大切」とお伝えしました。
ここでは、毎日のお世話のついでに何を見ればいいのか、具体的なチェックポイントを紹介します。
難しく考えず、「いつもと違うところはないかな」と眺めるくらいの気持ちで大丈夫です。
目と鼻に異変がないかをまず見る
まずは顔まわり。
目はちゃんと開いているか、目やにや涙目になっていないか、濁ったり赤くなったりしていないか、左右で違いはないかを見ます。
鼻は、鼻水を垂らしていないか、鼻に空気の膨らみ(鼻ちょうちん)ができていないかをチェックします。
目や鼻の異変は、温度管理が不十分なときに出やすい呼吸器の不調のサインであることがあります。
早めに気づければ、それだけ対応も早くできます。
顔を見るのは数秒で済むので、餌をあげるときに自然と目を合わせる習慣にしてしまうとよいですよ。
食欲と排泄物から体調を読み取る
食欲は健康のバロメーターです。
いつも食べる量を食べているか、食べ残しが増えていないかを見ましょう。
食べ残しはすぐ片付けて、腐敗やカビを防ぎます。
排泄物もよく見てあげたいポイント。
フンの量・硬さ・色、そして尿酸の状態をチェックします。
尿酸は白くてどろっとした状態が正常で、固い塊で出てきたり全く出なくなったりするのは、水分不足のサインかもしれません。
水分が足りないと結石につながることもあるので、餌や温浴でしっかり水分を取れるようにしてあげましょう。
野菜の水気を切りすぎない、人工飼料をしっかりふやかす、といった小さな工夫も効いてきます。
毎日の掃除のときに排泄物をさっと見るだけなので、特別な手間はかかりません。
むしろ、健康状態を毎日教えてくれる大事なサインだと思って、軽くチェックする習慣をつけておきましょう。
動きや甲羅の様子で不調に早く気づく
最後に、全体の動きです。
活発に歩いているか、それともぐったりして動かないか。
いつもより明らかに元気がないときは、何かのサインかもしれません。
甲羅にも、変形や傷、やわらかい部分がないかを時々見てあげてください。
「なんだかいつもと違うな」と感じたら、早めに爬虫類を診てくれる動物病院に相談するのがおすすめです。
リクガメは体調の変化がゆっくり進むことも多いので、毎日見ている飼い主さんの「いつもと違う」という気づきが、何よりの早期発見につながります。
お迎え前に、近くで爬虫類を診てもらえる病院を調べておくと、いざというとき慌てずに済みます。
犬や猫と違って、リクガメを診られる病院はまだ多くありません。
だからこそ、元気なうちに一度受診して「かかりつけ」を作っておくと、毎日の観察で気になることがあったときにも気軽に相談できて心強いです。
いつもなら朝ごはんに一直線なのに、ある日だけ餌に見向きもしない朝があって。
気になって温度計を見たら、夜のうちにヒーターの調子が悪くてケージが冷えていたんです。
すぐ温度を戻したら午後には元気にもりもり食べてくれて、ほっとしました。
毎日見ていたからこその気づきだったなと思います。
共働きや出張があっても続けられる?気になる疑問に答えます
ここまで読んで「毎日5分なら続けられそう」と思えてきた方も多いはず。
とはいえ、「共働きで朝はバタバタ」「出張で家を空けることがある」という人は、まだ少し心配かもしれませんね。
最後に、現実の生活でよく出てくる疑問にお答えしていきます。
朝のお世話だけでも基本は問題ない
毎日のお世話は、基本的に午前中に1回まとめてやればOKです。
餌も成体なら1日1回でいいので、朝の数分で点灯・餌・水替え・掃除・観察をすませてしまえば、日中は仕事に出ていても大丈夫。
夜に帰宅してから、ライトが消えているか、変わった様子はないかをさっと見てあげられれば理想的ですが、毎晩じっくり時間を取る必要はありません。
朝の5分を習慣にできれば、共働きでも十分に続けられます。
むしろ、決まった時間にお世話するほうがリクガメの生活リズムも整いやすいので、朝のルーティンに組み込むのは理にかなっているんです。
旅行や出張で家を空けるときの備え
気になる留守番ですが、リクガメは健康な子なら1〜2日くらいなら餌を食べなくても問題ないとされています。
とはいえ3日以上家を空けるなら、しっかり備えておきたいところ。
短期間なら、小松菜などの葉物を茎ごと水に挿しておくと長持ちしますし、豆苗を生えた状態で置いておく方法もあります。
2日以上空けるときは、タイマーとサーモスタットで点灯と保温を自動管理できるようにしておくと安心です。
それより長く空ける場合は、ペットホテルやペットシッター、爬虫類を預かってくれる動物病院、慣れた家族や友人に頼るのが安全です。
- 1〜2日:水と餌を多めに用意し、タイマー・サーモスタットで環境を自動管理
- 3日以上:ペットホテル・ペットシッター・動物病院・知人などに預ける
ここだけは、お迎え前にイメージしておきたいポイントです。
逆に、週末に1〜2泊する程度のお出かけなら、水と餌をしっかり用意して環境を自動管理にしておけば、それほど心配はいりません。
普段の生活で、どれくらいの頻度で長く家を空けることがあるかを思い浮かべてみると、自分に合うかどうかが見えてきます。
初期費用と毎月の電気代はどれくらい?
毎日の手間とあわせて気になるのが、お金のことですよね。
最初に揃える設備の費用は、ケージが5,000〜20,000円、紫外線ライトが3,000〜10,000円、サーモスタットが4,000〜15,000円ほど。
保温ライトやヒーター、シェルターなども含めると、合計で数万円ほどが目安になります。
毎月の電気代は、季節によって変わります。
夏は保温の負担が小さく月数百円ほどですが、冬は保温にしっかり電気を使うので、スポットライトと紫外線ライトで月1,000円前後になることもあります。
餌代は小松菜と人工飼料が中心なのでそれほど高くありません。
お金がかかるのは設備と季節ごとの電気代、そして万が一の病院代、と考えておくとよいでしょう。
日々の手間は少なくても、こうしたランニングコストは長く続くものとして頭の片隅に置いておくと安心です。
大きくお金がかかるのは最初の設備をそろえるときで、いったん環境が整ってしまえば、毎月の負担はぐっと落ち着きます。
最初にしっかりした設備を選んでおくほうが、結果的に手間もお金も抑えられることが多いですよ。
20年以上一緒に暮らす覚悟だけは持っておきたい
最後に、毎日の手間とは別に、ひとつだけ心に留めておいてほしいことがあります。
それはリクガメの寿命がとても長いということです。
種類にもよりますが、ペットとして飼うリクガメは20〜50年以上生きることも珍しくありません。
ちなみに、初心者さんに飼いやすいと言われるのは、丈夫で温厚なヘルマンリクガメや、環境の変化に強いロシアリクガメ(ヨツユビリクガメ)あたりです。
どちらも比較的小柄で扱いやすいと言われています。
毎日の世話は5分でも、その5分を何十年も続けていく相手になります。
重く考えすぎる必要はありませんが、「ずっと一緒に暮らしていく家族」として迎える気持ちだけは、お迎え前に持っておけるといいですね。
10年後、20年後の自分の暮らしに、のんびり歩くこの子がいる。
そんな未来を思い描いてワクワクできるなら、きっといいパートナーになれます。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- リクガメの毎日の世話は、慣れれば5分ほどで終わる
- 毎日やるのは点灯・餌・水替え・掃除・観察の5つだけ
- 最初の数日は手探りでも、段取りが決まれば一気に短くなる
- 犬の散歩のような長時間の拘束がないので続けやすい
- タイマーやサーモスタットで点灯と保温を自動化すると手間が減る
- 餌は午前中に、常温に戻してから、食べ残しは片付けるのが基本
- 温浴は週1回・10分ほど、体重測定は月1回が目安
- 毎日の観察(目・鼻・食欲・排泄物・動き)が健康管理の要
- 共働きでも朝のお世話だけで基本は問題なく続けられる
- 留守は1〜2日なら工夫で、3日以上は預け先を用意すると安心
やることが少なくて、長い時間拘束されることもないからこそ、忙しい毎日でも自分のペースで続けていけます。
大切なのは完璧にやることよりも、毎日ほんの少し「元気かな」と目を向けてあげる習慣のほうかもしれません。
毎日の5分と、週1回の温浴、月1回の測定。
この3つのリズムさえ押さえておけば、あとは肩の力を抜いて、のんびり付き合っていけます。
朝、餌の準備をしていると、シェルターからのそのそ出てきて、こちらに向かって歩いてくる。
そんな小さな瞬間が、きっと毎日のささやかな癒しになります。
「これなら自分にもできそうだな」と思えたなら、その気持ちを大事に、自分の暮らしに合うかどうかをゆっくり考えてみてくださいね。
あなたとリクガメの穏やかな毎日が、いつか始まるといいですよね。
