リクガメ初心者におすすめの種類3選!飼いやすいのはどれ?

リクガメってどんな種類がいるんだろう、初めてでも飼えるのかな、と気になっている方はきっと多いはず。

のんびりとした歩き方、愛らしい丸い甲羅、そして人に慣れてくると近づいてきてくれるあの姿……。

一度見たら「飼ってみたい!」と思うのも無理はありません。

でも、いざ調べてみると種類がたくさんあって、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。

この記事では、初心者の方がリクガメを選ぶ際に知っておきたいことを、種類ごとの特徴や注意点も含めてしっかりお伝えします。

最後まで読めば、きっと「このコを迎えたい!」という一頭に出会えるはずです。

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初心者にはヘルマン・ロシア・ギリシャの3種類がおすすめ

リクガメの仲間は世界に数十種類以上いますが、初めて飼う方に特に向いているとされているのは、ヘルマンリクガメ・ロシアリクガメ(ヨツユビリクガメ)・ギリシャリクガメの3種類です。

この3種類に共通しているのは「小型である」「日本の気候に慣れやすい」「丈夫で環境の変化に強い」という点。

リクガメ飼育の入門として、長年多くの飼育者から支持されてきた種類です。

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なぜこの3種類が初心者向けとされているのか

リクガメを初めて飼う方にとって大切なのは、「管理のしやすさ」と「情報の多さ」です。

失敗を減らすには、飼育に関する情報が豊富で、体が丈夫で多少の環境変化に耐えられる種類を選ぶことが重要になります。

小型で飼育スペースが確保しやすい

リクガメは種類によっては甲長が80cm以上になるものもいます。

しかし初心者向けの3種類は、いずれも成体でも甲長20〜30cm程度とコンパクト。

90cm前後のケージがあれば終生飼育できるため、一般的なお部屋でも無理なく環境を整えられます。

実際に私がヘルマンリクガメを迎えたときも、6畳ワンルームのアパートで飼い始めました。

当初は「部屋が狭くてちょっと無理かも…」と心配していましたが、90cmのケージをテレビ台の横に置くだけで十分なスペースが確保できて、思っていた以上に圧迫感もありませんでした。

日本の気候に馴染みやすい

リクガメの多くは熱帯や亜熱帯出身で、温度・湿度管理が非常に難しい種類もあります。

一方でヘルマン・ロシア・ギリシャの3種は、もともと地中海沿岸や中央アジアなど、比較的温暖〜寒冷な気候の地域に生息しています。

そのため日本の四季にも比較的順応しやすく、温度管理の難易度が低めです。

CB個体(繁殖個体)が多く流通している

野生から採取された個体は体内に寄生虫がいたり、環境の変化に弱かったりと、初心者には対応が難しいケースがあります。

初心者向けの3種類、特にヘルマンリクガメはCB個体(ブリード個体)の流通が多く、購入後すぐに体調を崩すリスクが他の種類と比べて低いとされています。

私が初めてリクガメを購入したとき、ショップのスタッフさんから「この子はCB3世代目なので環境への適応がとても早いですよ」っていう風に教えてもらいました。

その子を実際に迎えてみると、翌日にはケージの中を歩き回り、3日目には手から葉野菜を食べてくれました。

野生個体は慣れるまで数週間かかることもあると聞いていたので、CB個体の安心感を実感した出来事でした。

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初心者向けリクガメ3種類の特徴と選び方

それぞれの種類についてもう少し詳しく見ていきましょう。

どのコが自分のライフスタイルに合うか、イメージしながら読んでみてください。

①ヘルマンリクガメ|初心者の定番中の定番

リクガメ飼育の入門種としてもっとも人気が高いのがヘルマンリクガメです。

甲長は20〜25cm前後で、黒と黄色のコントラストが美しい甲羅が特徴的。

性格はおおらかで好奇心旺盛、人に慣れやすく、活発に動き回る姿が見られます。

元気がないときに気づきやすいというのも、初心者にとっては大きな安心材料です。

餌はスーパーで買える小松菜やチンゲンサイなどの葉野菜が主食になるので、食事の準備も難しくありません。

「ヒガシヘルマン」と「ニシヘルマン」の2亜種があり、初心者にはより寒さに強いヒガシヘルマンがおすすめとされています。

価格は2〜5万円前後が目安です。

私が実際に飼ってみて一番驚いたのは、餌をあげる時間をちゃんと覚えてしまうことです。

毎朝8時に葉野菜を入れていたら、なんとそれより少し前からケージの前でウロウロするようになったんです。

「もしかして、待ってるの?」とこちらが逆に癒されてしまうほどでした。

大変だったのは夏場の温度管理で、エアコンなしだとケージ内が30℃を超えてしまう日もあって、温度計を常にチェックするクセがつきました。

②ロシアリクガメ(ヨツユビリクガメ)|寒さに強くて丈夫

「ロシアリクガメ」「ホルスフィールドリクガメ」とも呼ばれる種類で、中央アジアの砂漠や草原地帯に生息しています。

甲長は15〜25cm程度と小柄で、低温に強く丈夫なため飼育難易度は低めとされています。

湿度管理もそれほど厳密でなく、乾燥した環境を好むため、多湿な日本でも比較的飼いやすいのがポイント。

前足の指が4本(他のカメは5本)というユニークな特徴もあります。

ただし穴を掘るのが得意で、屋外飼育時の脱走には注意が必要です。

価格は1〜3万円前後と比較的リーズナブルです。

ちなみに飼育者のあいだでは「ホルスを外で放したら、目を離した隙に消えていた」という話はよく聞きます。

実際に私の知人も庭で日光浴をさせていたとき、10分ほどで脱走されてしまって、近所を1時間探し回ったという経験をしていました。

屋外で遊ばせるときは必ず囲いを作るか、目を離さないことが鉄則ですよ。

③ギリシャリクガメ|バリエーション豊かな見た目

甲羅の模様がギリシャのモザイク模様に似ていることからその名がついた種類です。

甲長は20〜30cmで、日本での流通量も多く入手しやすい種類のひとつ。

亜種によって模様や大きさ、寒さへの耐性に違いがあるため、購入時はショップスタッフに亜種と特徴を確認しておくと安心です。

ギリシャリクガメは同じ名前でも、亜種によって性質がかなり異なります。

私が初めてショップを訪れたとき、「ギリシャリクガメください」と言ったら店員さんに「どの亜種をご希望ですか?」と聞き返されて、何も答えられなかった経験があります。

そんなときには、事前に調べていかないと選べないので、購入前に「トルコギリシャ」や「イランギリシャ」など主要な亜種の特徴だけでも押さえておくのがおすすめですよ。

寿命は正しいケアを行えば50年以上生きることもあるとされており、長いお付き合いを前提に迎えてあげてください。

実際の飼育で気をつけたいこと・やってはいけないこと

リクガメは犬や猫と違い、飼い方を間違えると体調を崩しやすい繊細な一面もあります。

ここでは、実際によくある失敗例とあわせて注意点をお伝えします。

【失敗例①】ケージを小さくしてしまう

「まだ赤ちゃんだから小さいケージで大丈夫」と思いがちですが、リクガメは運動量が多い生き物です。

小さいケージではストレスがたまり、健康にも悪影響が出ることがあります。

最低でも幅60cm、できれば90cm以上のケージを最初から用意するのが理想的です。

成体になってからケージを買い替えるより、最初から大きめのものを選んだほうが結果的に費用も抑えられますよ。

私も最初は「幼体のうちは45cmのケージで十分」と思い込んでいました。

ところが数ヶ月後、ケージの壁に何度もぶつかるようになって、徐々に食欲も落ちてきたんです。

なので90cmのケージに移してあげたら、翌日から元気に歩き回るようになりました。

狭さがストレスになっていたのだと後から気づいて、最初から大きめを用意すればよかったと反省しました。

【失敗例②】紫外線ライトを設置しない

「窓越しの日光で十分では?」と思う方もいますが、ガラス越しの光はUVBをほとんど通しません。

リクガメはUVBを浴びることで体内でビタミンD3を合成し、カルシウムを正しく吸収します。

紫外線ライトなしで育てると甲羅が変形したり骨格に異常が出ることもあるため、専用のUVBライトは必ず設置してください。

1日8〜12時間の照射が目安です。

ちなみに知人がリクガメを引き取ったとき、前の飼い主が紫外線ライトを使っておらず甲羅がデコボコに変形していたという話を聞きました。

爬虫類を診られる動物病院で診てもらったところ、「クル病の初期症状」と言われたそうです。

確かにUVBライトは初期費用がかかりますが、医療費と比べれば安いものです。

何よりも、大切な家族のためには、最初のセットアップにケチらないことが大切だと改めて感じました。

【失敗例③】食べてはいけないものを与えてしまう

リクガメは基本的に草食性ですが、何でも食べさせていいわけではありません。

  • ほうれん草(シュウ酸が多く、カルシウムの吸収を阻害する)
  • アボカド(毒性成分を含むため与えてはいけない)
  • ネギ・玉ねぎ類(有害成分を含む)
  • 果物の与えすぎ(糖分が多いため週1〜2回程度に留める)
  • 肉・魚類(草食性のリクガメには不要で消化にも悪い)

私も一度、何も考えずにほうれん草を与えてしまったことがあります。

その後調べて「シュウ酸がカルシウム吸収を妨げる」と知って、ヒヤッとしたことがあるんです。

1回食べさせたくらいでは大事には至りませんでしたが、それ以来「与えてよいかわからない食材は与えない」を鉄則にしています。

迷ったときは爬虫類専門店や獣医師に確認するのが一番安心ですよ。

主食はタンポポやクローバーなどの野草、または小松菜・チンゲンサイ・サラダ菜などの葉野菜が適しています。

【注意点】寿命の長さをしっかり理解してから迎える

リクガメは飼育環境が良ければ30〜50年生きることも珍しくない生き物です。

リクガメを20年以上飼っているベテラン飼育者の方から、こんな話を聞いたことがあります。

「就職・転勤・結婚・子育て、全部カメと一緒に乗り越えてきた。もはや家族の一員というより、人生のパートナーですね」と。

一方で「親が亡くなってリクガメの引き取り先が見つからない」という相談もSNSで見かけることがあります。

自分に何かあったときのために、信頼できる引き継ぎ先を事前に考えておくことも、責任ある飼育のひとつだと思います。

「飼えなくなったら手放せばいい」という気持ちでは、大切な命を最後まで守ることができません。

ライフスタイルの変化(引っ越し・結婚・仕事の変化など)も含めて長期的に責任を持って育てられるか、迎える前にじっくり考えてみてください。

まとめ|迷ったらまずヘルマンリクガメから

リクガメ初心者におすすめの種類は、ヘルマンリクガメ・ロシアリクガメ・ギリシャリクガメの3種類です。

それぞれの特徴を改めて整理すると、こうなります。

種類 甲長 特徴 難易度
ヘルマンリクガメ 20〜25cm CB個体が多く丈夫、人に慣れやすい ★☆☆
ロシアリクガメ 15〜25cm 寒さに強い、湿度管理が簡単 ★☆☆
ギリシャリクガメ 20〜30cm 模様が美しい、流通量が多い ★★☆

どれにしようか迷ったら、まずはヘルマンリクガメを選んでおけば間違いないとされています。

情報量が多く、CB個体が主流で初めての飼育でも安心感が高い種類です。

飼育に必要な基本アイテムは

  • ケージ(90cm前後)
  • バスキングライト
  • 紫外線UVBライト
  • ヒーター
  • 床材
  • シェルター
この6点。

最初にしっかり環境を整えることが、長く一緒に暮らすための一番の近道です。

リクガメを何年か飼ってみて感じるのは、「リクガメって、思っていたより断然コミュニケーションが取れる」ということです。

犬のように吠えたり、猫のようにすり寄ってきたりはしませんが、あなたの気配を感じてゆっくり近づいてくるあの瞬間は、何度経験しても嬉しいものです。

最初の環境づくりにさえ気をつければ、リクガメほど穏やかに長く寄り添ってくれるペットはなかなかいないと思っています。

「飼ってみたいけど、ちゃんと育てられるか不安」という気持ちは、きっと誰でも最初は抱えるものです。

でも、こうして調べているあなたはすでに第一歩を踏み出しています。

リクガメはのんびりとした見た目とは裏腹に、飼い主のことをちゃんと覚えて近づいてきてくれるとても愛らしい生き物です。

まずはペットショップや爬虫類専門店に足を運んで、実際に見てみるところから始めてみてはいかがでしょうか。

あなたとリクガメの、長くゆっくりした素敵な毎日が始まりますように。

読み終えたあとに、飼い始める前の不安をまとめて整理したい人は、こちらも参考になりますよ。
「はじめてのリクガメ飼育|後悔しないために最初に整理したい6つの不安」