
新生児の赤ちゃんとの生活は、毎日が驚きと不安の連続ですよね。
昨日はあんなに元気に足をバタバタさせていたのに、今日はなんだか元気がなかったり、体が少し熱かったり。
そんなとき、「今日はお風呂に入れてもいいのかな?」と迷ってしまうのは、あなたが赤ちゃんを大切に想い、真剣に向き合っている証拠です。
沐浴は赤ちゃんを清潔に保つために大切な習慣ですが、実は小さな体にとってはお湯につかること自体がかなりのエネルギーを使う「大仕事」でもあります。
そのため、赤ちゃんのコンディションによっては、あえて「入れない」という選択をすることが、いちばんの思いやりになることもあるんですよ。
今回は、どんなときに沐浴をお休みすべきなのか、その判断基準や、お風呂に入れない日のケア方法について、実体験を交えながらやさしくお伝えしていきます。
この記事を読み終える頃には、自信を持って「今日はこうしよう!」と判断できるようになっているはずですよ。
赤ちゃんの体調、こんなときは沐浴を控えてあげて
赤ちゃんは言葉で「しんどいよ」と伝えることができません。
だからこそ、私たち大人が全身の様子をよく観察して、小さなサインを拾い上げてあげることが大切です。
沐浴を控えるべきかどうかの判断は、数字としての「体温」だけでなく、機嫌や食欲といった「全体の雰囲気」をセットで見るのがコツです。
特に、いつもと違うなという直感は、毎日そばにいるあなただからこそ気づける貴重なセンサーなんですよ。
体温が37.5℃を超えているときは「お休み」のサイン
赤ちゃんの平熱は大人よりも少し高く、36.5℃から37.4℃くらいが一般的です。
ですが、37.5℃を超えてくると、体に何らかの負担がかかっていたり、体調を崩し始めていたりする可能性があります。
もし検温をして37.5℃以上の熱がある場合は、無理に沐浴をさせるのは避けてあげましょう。
お湯につかることでさらに体温が上がり、赤ちゃんが体力を消耗してしまう恐れがあるからです。
「お風呂に入れてスッキリさせてあげたい」という気持ちもよくわかりますが、熱があるときは「安静」が何よりの薬になります。
まずは室温を調節して、赤ちゃんがリラックスできる環境を整えてあげてくださいね。
機嫌が悪かったり、おっぱいの飲みが悪いとき
熱はなくても、なんだかグッタリしていたり、泣き方がいつもより弱々しかったりするときも注意が必要です。
また、おっぱいやミルクを飲む量が明らかに少ない、飲みたがらないというのも、赤ちゃんからの「体調がよくないよ」というメッセージかもしれません。
元気なときの赤ちゃんは、抱っこしたときに体に弾力があったり、目がキラキラと動いたりしていますよね。
それがなんとなく、抱っこしたときに
- いつもより体が重く感じる
- 顔色が少し青白い
その日の沐浴はお休みして、ゆったりとスキンシップをとりながら様子を見守ってあげましょう。
吐き戻しや下痢が続いているとき
授乳のあとに少し吐き戻すことはよくありますが、何度も繰り返し吐いてしまったり、普段とは違う水のような下痢をしていたりする場合も、沐浴は控えるのが無難です。
こうした症状があるときは、体の中の水分が失われやすく、赤ちゃんが脱水気味になっていることもあります。
そこにお風呂による体力の消耗が加わると、さらに体調を悪化させてしまう可能性があるんですね。
おしりが汚れて気になる場合は、全身をお湯につけるのではなく、汚れた部分だけを部分的に洗ってあげるなど、負担の少ない方法に切り替えてあげてください。
知っておきたい、沐浴が赤ちゃんに与える「運動量」
大人にとってお風呂はリラックスタイムですが、赤ちゃんにとってはそうとも言い切れません。
実は、沐浴は赤ちゃんにとって「水泳やジョギングをしている」のと同じくらいのエネルギーを消費する時間だと言われているんです。
これを知ると、体調が悪いときに「無理に入れなくてもいいんだ」と少し安心できませんか?
赤ちゃんの小さな心臓は一生懸命動いて、お湯の温度に適応しようと頑張っています。
元気なときには良い刺激になりますが、弱っているときにはその刺激が「負担」になってしまうこともあるのです。
お風呂あがりに赤ちゃんがぐっすり眠るのは、気持ちいいからだけではなく、実は「疲れたから」という側面もあります。
もし少しでも「今日は疲れさせたくないな」と感じたら、その直感を信じてお休みを選んであげてくださいね。
お風呂に入れない日は「部分ケア」で清潔を保とう
「今日はお風呂を休もう」と決めたとしても、汗っかきな赤ちゃんの肌トラブルは心配ですよね。
でも、大丈夫です。
全身をお湯につけなくても、ポイントをおさえてケアするだけで、赤ちゃんの皮膚は十分に清潔に保つことができます。
無理に完璧を目指さなくても、気になる場所をサッと拭いてあげるだけで、赤ちゃんは十分スッキリして心地よく過ごせます。
ここからは、お風呂の代わりになる具体的なケア方法を見ていきましょう。
ぬるま湯のガーゼで「やさしく拭く」だけ
38℃くらいのぬるま湯に浸して、固めに絞ったやわらかいガーゼを準備しましょう。
これで、顔や首まわり、脇の下などをやさしく押さえるようにして拭いてあげます。
特に首のしわの間や耳の後ろなどは、汗やミルクの汚れがたまりやすく、あせもやかぶれの原因になりやすい場所です。
ゴシゴシこするのではなく、ガーゼに含まれた水分の力で汚れを浮かせるようなイメージで、トントンとやさしく触れてあげてくださいね。
拭き終わったあとは、乾いたやわらかいタオルで水分を吸い取ってあげると、冷えを防止できて完璧ですよ。
汚れやすい場所を重点的にチェック
赤ちゃんは新陳代謝が活発なので、思っている以上に皮脂や汗が出ています。
お風呂に入れない日でも、以下の場所だけはチェックしてあげると安心です。
首のしわ
ミルクの飲みこぼしが入り込みやすいです。
脇の下
熱がこもりやすく、汗をかきやすいポイントです。
手足の指の間
意外とホコリや汗がたまっています。
私自身も、娘の体調が悪い日に首のしわを拭いてあげたら、思っていた以上に汚れがついていて驚いたことがあります。
「今日はこれだけできたから大丈夫」と、自分に合格点を出してあげてくださいね。
おしりまわりは「ボトル洗浄」がとっても便利
お風呂に入れないときに一番気になるのが、おむつの中の清潔感ですよね。
おしり拭きで何度もこすってしまうと、赤ちゃんの薄い皮膚を傷つけてしまうことがあります。
そんなときにおすすめなのが、お湯の力で汚れを洗い流す「ボトル洗浄」です。
特別な道具は必要ありません。
100円ショップなどで売っているドレッシングボトルやソース用の柔らかいボトルにお湯を入れるだけで、簡易的なシャワーの代わりになります。
これなら赤ちゃんを動かす負担も少なく、おむつを替えるついでにサッと綺麗にしてあげられますよ。
使い方はとても簡単で、おむつの上に赤ちゃんを寝かせたまま、おしりにやさしくお湯をかけ、汚れを流し落とすだけです。
そのあとは乾いたタオルやガーゼで水分を吸い取って、しっかり乾かしてから新しいおむつを当ててあげましょう。
これだけでおむつかぶれの予防にもなりますし、赤ちゃんも「洗ってもらった!」という爽快感を感じて、ニコニコしてくれるはずです。
沐浴をしてはいけないときのまとめ
赤ちゃんの毎日の沐浴は、日本の育児では「当たり前」のように言われていますが、何より大切なのは「その子の体調」です。
1日や2日お休みしたからといって、すぐに健康を損なうようなことはありません。
海外では数日に1回の沐浴がスタンダードな地域もあるくらいですから、あまり肩の力を入れすぎないでくださいね。
「熱がある」「機嫌が悪い」「飲みが悪い」といったサインがあるときは、迷わずお休みを選んで、ガーゼでの拭き取りやボトル洗浄に切り替えてみましょう。
そうして赤ちゃんをしっかり観察し、無理をさせないという判断をしたあなた自身を、ぜひ褒めてあげてください。
育児に正解はありませんが、あなたの優しさと丁寧な観察があれば、赤ちゃんにとってそれが一番のケアになります。
今日はお休みして、明日また元気な笑顔が見られるのを楽しみに待ちましょう。

