リクガメを飼うことを考えたときに「旅行や外出のときはどうするんだろう」って急に現実が押し寄せてきますよね。
かわいい気持ちはあるのに、自分の生活を縛ることになったら嫌だなって思うのも自然です。
だからこそ、ここはふわっとした安心じゃなくて、ちゃんと「どうすればいいか」を先に見える形にしておきましょうね。
旅行や外出があっても、準備さえできれば飼えますよ
結論から言うと、短期間の外出なら、出発前にポイントを押さえて準備しておけば、リクガメは留守番ができることが多いです。
旅行や外出があるからといって、飼うことを諦めなくて大丈夫ですよ。
ただし「何も考えずに家を空ける」と後悔しやすいのも本当です。
リクガメは犬や猫みたいに毎日付きっきりで構うタイプではないと言われる一方で、温度や環境が乱れると心配が増えやすい生き物なんですね。
だからこそ、留守番のときは「餌を置けばOK」じゃなくて「環境を崩さない準備」が大事になってきます。
まずは「短期」と「長め」を分けて考えると、気持ちがラクになります
外出不安って、実は「何泊までなら大丈夫なのか」が曖昧なままだから膨らみやすいんですよね。
短期間なら自分で準備して対応できることが多くて、長めなら誰かに最低限だけ頼む前提で考えるほうが安心です。
最初から全部を同じ難易度で考えないだけで「詰んだかも」が減りますよ。
なぜ「旅行や外出」が不安になるのか
外出が不安になる理由って、だいたい
「餌」
「水」
「温度」
「頼れる人」
の4つに集まります。
ここを分解できると、頭の中が静かになって、やることも見えるようになりますよ。
エサや水を毎日あげないといけない気がする
初心者さんほど「毎日必ず食べさせないと危ない」って思いやすいんですよね。
そうすると、外出するだけで罪悪感が出てきたりします。
でも、短期間の留守番で本当に困りやすいのは「餌を食べたかどうか」よりも「水がなくなっていないか」「水が汚れすぎていないか」だったりします。
餌は食べない日があることもあるけど、水が飲めない状態は不安が一気に上がりますよね。
温度や環境が心配で目が離せないと思ってしまう
次に大きいのが温度です。
旅行中って天気や冷え込みが読めないから「寒くなったらどうしよう」「暑くなったらどうしよう」って考えが止まらなくなりやすいです。
ここで大事なのは、留守中に頑張ってもらうんじゃなくて、出かける前に「放っておいても安定する状態」を作っておくことなんですね。
環境が整っていないと、外出そのものがずっと不安なイベントになってしまいます。
誰にも頼めなかったらどうしようと考えてしまう
家族や友人に頼めないかもと思うと、全部自分が見なきゃいけないって背負い込みやすいです。
そうすると、外出のたびに「飼わないほうがいいのかな」まで話が飛びやすいですよね。
でも短期なら頼まない前提で準備するという考え方もありますし、長めなら完璧じゃないお願いで成立させるという考え方もあります。
頼むことは丸投げではないんです。
旅行や外出のときの現実的な対処法
ここからは、原因を踏まえて「判断」と「行動」に落としていきますね。
ポイントは、留守番対策を難しくしないことです。
やることを増やすほどミスも増えやすいので、最低限に絞って確実にするのがコツですよ。
短期間の外出なら「事前準備」でほぼ対応できる
一泊二日や二泊程度の外出なら、出発前の準備でカバーできることが多いです。
準備の柱は
「水」
「温度」
「安全」
この３つです。
出発当日に慌てると不安も盛り上がるので、できれば前日までに「この状態で半日だけ外出する」というシミュレーションをしておくと安心しやすいです。
帰宅したときに温度計の数値とケージの様子を見て「大丈夫そうだな」を一回でも確認できると、気持ちが落ち着きますよ。
出発前にやることは「餌より先に安全確認」です
初心者さんがよく勘違いしやすいのが「餌の心配が最優先」というところです。
もちろん餌も気になるけど、留守番で一番怖いのは事故です。
たとえば、
「ひっくり返って起き上がれない」
「熱い場所に居続けてしまう」
「脱走してしまう」
みたいなトラブルは、留守中だと気づけないのが不安ですよね。
だから出発前は、段差を減らして転びやすい配置を避けて、脱走できそうな隙間がないかを確認しておくと安心です。
エサは「毎日必須」という思い込みを手放して整える
短期外出のときにやりがちなのが「心配だからいつもより多めに入れておこう」です。
気持ちはすごくわかるんだけど、餌を盛りすぎると、別の心配が増えやすいんですよね。
葉物のように傷みやすいものを大量に置くと、留守中にしおれたり腐ったりして、衛生面が気になってしまいます。
だから短期の場合は、いつも通りのペースを崩さないことが基本です。
食べてもらうことより、環境を荒らさないことを優先すると安心しやすいですよ。
水は「多め」より「確実に飲める状態」を作る
水は「多めに入れておけば安心」と思いやすいけど、大事なのは確実に飲める状態であることです。
倒されやすい水入れだと、結局ゼロになるのが怖いですよね。
だから水入れは安定して置ける形にして、ひっくり返しにくい場所に置いておくと安心です。
水が汚れやすいのが心配なら、出発前にしっかり洗って新しい水にしておくだけでも、気持ちが全然違いますよ。
温度管理は「出かける前に安定させる」が勝ちです
温度の不安は、留守中に操作できないことが原因です。
だから、出発前に「今日はこの設定で安定している」という状態を作るのが大切です。
よくある考え方としては、温度を一定に保てる仕組みを用意しておいて、日中と夜で極端に変わりにくい場所にケージを置くというものです。
外気の影響を強く受ける場所だと、あなたの不安も大きくなりやすいですよね。
長めの外出は「人に頼む」前提で考えるとラクになります
数日以上家を空けるなら、誰かに様子を見てもらえる体制があると安心です。
でも、完璧なお世話を求めなくて大丈夫ですよ。
お願いの内容は、できるだけ小さくするのがコツです。
水があるかどうかだけ確認してもらうとか、温度計の数字だけ見てもらうとか、それくらいでも救われます。
頼む側の罪悪感も減りますし、相手の負担も小さくなりますよね。
もし頼める人がいるなら、やってほしいことを短い文章で残しておくと伝わりやすいです。
話すほど説明が長くなって、逆に難しくなりがちなので、ここはシンプルが正解です。
事前に知っておきたい注意点
ここは「やってはいけないこと」と「失敗しやすい勘違い」を先回りして潰しますね。
ここを知っているだけで、外出のたびの不安が減りやすいです。
いきなり長期間の留守番はさせない
飼い始めたばかりの時期は、生活リズムや環境がまだ安定していないことが多いです。
だから、最初から長期間の留守番をさせるのはおすすめしにくいです。
まずは短時間の外出から始めて、少しずつ「この設定なら大丈夫そう」を積み重ねるほうが安心です。
これはリクガメのためだけじゃなくて、あなたの心のためでもありますよ。
環境が安定していないと、不安が何倍にも膨らみます
留守番対策って、特別な裏技が必要というより、普段の環境が整っているかが大きいです。
普段から温度が乱れやすいとか、置き場所が定まっていないとか、そういう状態だと外出のたびに心配が爆発しやすいですよね。
外出の準備をラクにしたいなら、まずは日常の飼育環境を落ち着かせるのが近道です。
「餌を置けば安心」が、逆に不安の種になることもあります
さっき少し触れたけど、餌を置きすぎると、腐りやすさや汚れが気になってしまうことがあります。
旅行中に「今どうなってるかな」と想像が膨らむとしんどいですよね。
短期なら、餌を増やすよりも、水と温度と安全を整えるほうに力を使うと安心しやすいです。
「外出できないペット」と思い込まなくて大丈夫です
リクガメは、正しく理解して準備すれば、外出や仕事と両立して飼っている人もいると言われます。
もちろん個体差はあるけど、旅行があるから無理だと決めつけなくても大丈夫ですよ。
大事なのは、あなたの生活とリクガメの暮らしを両方守れる形に整えることです。
そこができれば「飼ったら終わり」みたいな話にはなりにくいです。
まとめ
旅行や外出が不安になるのは、あなたが神経質だからじゃなくて、留守中のイメージが曖昧なままだからなんですよね。
短期間なら事前準備で対応できることが多くて、長めなら人に最低限だけ頼む前提に切り替えるだけで、現実的になります。
だから、旅行や外出があることは「飼えない理由」ではありません。
あなたの生活を守りながら飼える形は、ちゃんと作れますよ。
この記事でお伝えした「リクガメ飼育と旅行」の不安のように、その不安の原因と解決法を知ることで、漠然とした不安も解消されていきます。
１つ１つ、その不安を解消していって「自分にリクガメ飼育ができるんだろうか？」から
「リクガメ飼育やってみようかな」
「ちょっと無理そうだからやめておこうかな」
の判断ができるように、心から願っています。