電気圧力鍋はセットするだけでお料理ができてしまう“魔法の料理道具”みたいに言われていますが、これって本当でしょうか?
従来の圧力鍋とどこが違うのでしょうか?
でも実は、電気圧力鍋は「使ったすべての人が時短になるアイテム」ではないようなんです。
電気圧力鍋のメリットとデメリットは?「時短にならない」は本当なの?
ではまず、電気圧力鍋にはどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
電気圧力鍋のメリットにはどんなものがある?
では、まずは電気圧力鍋のメリットをご紹介していきますね。
圧力鍋のメリット①音が静かで安心して使える
ガスの圧力鍋のようなシューシューという音がしないので、早朝から使っても大丈夫です。
圧力鍋のメリット②加熱時間が短いので光熱費が節約できる
煮込み料理には長時間ゆっくりと煮込むことがありますが、電気圧力鍋なら短時間で完成するので電気代は少なくて済みます。
圧力鍋のメリット③つきっきりで火加減を調節する必要がない
電気圧力鍋ならば、火加減や圧力のコントロールが自動でできるので他の仕事をしていることもできます。
これは本当に便利ですね。
普通のコンロだと長時間鍋をかけっぱなしにして、いつでもそばを離れないようにしますね。
ガスの圧力鍋なら加圧時間だけですが、やはり火加減が必要です。
その点電気圧力鍋は自動でできるので誰でも失敗がないのは大きなメリットです。
電気圧力鍋のデメリットにはどんなものがあるの?
では次に、電気圧力鍋のデメリットをご紹介していきますね。
電気圧力鍋のデメリット①トータルfr考えると時短にならない
電気圧力鍋は「予熱」、「圧力調理」、「蒸らし」をトータルで考えると時短にならない場合がある。
予熱とは圧力鍋が十分に熱くなって蒸気が出るくらいになるまでの時間のことですが、電気圧力鍋は予熱にかなりの時間がかかります。
例えば白米1合を炊くには、予熱に12分、圧力調理に5分、蒸らしに15分ぐらいかかります。
トータルでは32分かかることになります。
「5分でできます」と言うのは圧力調理にかかる時間なのです。
従来の圧力鍋の場合には白米1合ならば、予熱に5分、圧力調理に4分、蒸らしに15分ぐらいなのでトータルでは24分ということになります。
さらに普通の電気釜で白米1合を炊くと加熱時間は22分で蒸らしが15分ぐらいかかるのでトータルでは35分です。
電気圧力鍋は普通の炊飯器よりも時短になりますが、従来型の圧力鍋に比べると、予熱時間が長く、最も時短に適しているとは言い難いのです。
普通の鍋に比べると大きいので置く場所を確保する必要がある。
3合炊きの炊飯器ぐらいの大きさになるので、専用の置き場所が必要です。
電気圧力鍋のデメリット②お手入れが大変
パーツが多く、水洗いが必要なのでお手入れには多少時間がかかります。
電気圧力鍋のデメリット③従来の圧力鍋よりも値段が高い
電気圧力鍋は5千~2万円あるいはそれ以上のものもあり、一般の鍋に比べるとかなり高く、ガスの圧力鍋に比べても高くつきます。
やはり電気圧力鍋は予熱時間が長く、必ずしも時短にならないことがあります。
「わずか○○分でできる」と言うのは圧力調理をしている時間のことです。
予熱と蒸らし時間も必要であることを理解したうえで、電気圧力鍋を使いこなすのがいいですね。
電気圧力鍋が向いているのはどんな人?
電気圧力鍋の特徴が分かりましたね。
弱点もありますが、数々の利点がある圧力鍋を使うのに向いている人はどんな人かご紹介します。
電気圧力鍋が向いてる人①忙しくてつきっきりで台所に立つことが難しい人
お仕事や幼児のお世話などで忙しい人に電気圧力鍋は向いています。
この電気圧力鍋を使って、「煮物」、「カレー」、「シチュー」などを自動で作るのは魅力的な方法ですね。
材料をセットして、スイッチを押すだけで後はほかの仕事をするなり、子どもたちのお世話をするなり、時間を自由に使えます。
電気圧力鍋が向いてる人②子どもたちと一緒に料理をする人
子どもたちは料理をしたがる時期がありますね。
小さい子どもたちの場合は火を使うのはちょっと心配です。
でも電気圧力鍋ならば、直火を使うことがないので、安心です。
一緒に材料を切ったり、味付けをしたり。
そして、出来上がったお料理を一緒に食べるのも楽しいものですね。
電気圧力鍋が向いてる人③台所をきれいに保ちたい人
ガス台はどうしても汚れますね。
いつもピカピカの台所を保ちたい、でも料理の手抜きはしたくない人の場合はこの電気圧力鍋はお勧めです。
一旦料理をスタートすれば、火の調節は不要で、煮こぼれなどの心配もありません。
鍋自体のパーツを洗うのは多少手間がかかりますが、汚れがこびりついてしまったガス台のお手入れほどではないです。
電気圧力鍋が向いてる人④台所が広くて効率良く料理をしたい人
台所が広くて余裕がある人なら、電気圧力鍋を置いて、必要な時にすぐに使えるようにすることができます。
料理を効率よくこなすために、電気圧力鍋は活躍します。
奥深くしまいこまなくてならない場合は出すのが面倒になり、結局あまり使わないことになる場合が多いですが。
常時置くところがあればその心配はありません。
電気圧力鍋は料理の時短にならないって本当?のまとめ
電気圧力鍋は予熱時間と蒸時間を加えると、必ずしも時短にならないに事があります。
ただし、自動で料理ができること直火にかける必要がないことなどから、忙しい人や子どもと一緒に料理をしたい人などには向いています。
電気圧力鍋の特徴をよく知って、上手に使いこなせたらいいですね。