リクガメの鳴き声はうるさくない?音の種類と意味・騒音対策まとめ

「リクガメって鳴くの?」「鳴き声ってうるさくないのかな?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。

これから飼おうと考えている方はもちろん、すでに飼い始めてから「あれ、なんか音がしてる…これって普通?」と不安になった方もいるかもしれません。

犬や猫のようにはっきりと鳴くイメージのないリクガメだからこそ、どんな音を出すのか、もし鳴いたときに病気ではないかどうか、不安になりますよね。

この記事では、リクガメが出す音の種類と意味、そしてうるさいと感じたときの原因と具体的な対処法まで詳しくお伝えします。

読み終えるころには、愛カメの出す音の意味がわかって、日々の観察がもっと楽しくなるはずです。

スポンサードリンク

リクガメの鳴き声は、基本的にはうるさくない

結論からお伝えすると、リクガメの「鳴き声」そのものは、犬や猫と比べてはるかに小さく、近隣に迷惑をかけるほどの音にはなりません。

リクガメを飼い始めた多くの人が「思っていたよりずっと静かな生き物だ」と感じます。

ただし、「うるさくない」と一概に言えない部分もあります。

甲羅がケージの壁にぶつかる衝撃音や、元気いっぱいに動き回るときのガタゴト音は、飼い主本人がびっくりするほど大きくなることがあります。

「鳴き声」ではなく「生活音」として音が出るのが、リクガメの特徴です。

スポンサードリンク

リクガメに声帯はない。 聞こえる音の正体とは

意外に思われるかもしれませんが、カメには声帯がありません。

犬が「ワン」と吠えたり、猫が「ニャー」と鳴いたりするような、声帯を使った発声はもともとできない生き物なのです。

では、飼育中にリクガメが「ピーピー」「シュー」「グェッ」といった音を出すのはなぜでしょう。

これらは主に、次の3つの仕組みによって生まれています。

まず呼吸音です。

リクガメが呼吸するとき、空気が鼻の穴や気管を通り抜ける際に振動して音が鳴ります。

人間が口笛を吹くときに口をすぼめて音を出す仕組みと似ており、興奮したり驚いたりして鼻息が荒くなると、特に音が大きくなりやすいです。

次にくちばし(嘴)の摩擦音があります。

硬いくちばしを擦り合わせることで「カチカチ」「グワッ」といった音が出ます。

詳しいメカニズムはまだ解明されていない部分もありますが、人間が無意識に指を鳴らしたり歯をこすったりするような「クセ」に近いものとされています。

そして甲羅や体がものに当たる衝突音です。

これは「鳴き声」ではありませんが、硬いガラスや薄いプラスチックのケージだと「ガン!」「カン!」とかなり大きな音になることがあります。

リクガメの音の種類と、それぞれの意味

リクガメから聞こえてくる音には、いくつかのパターンがあります。

音の意味を知っておくと、体調の変化にも早く気づけるようになりますよ。

「シュー」「シャー」は威嚇・警戒のサイン

突然手を近づけたり、知らない人が近づいたりしたときに「シュッ」「シャー」と荒い鼻息のような音を出すことがあります。

これは「怖い」「触らないで」という気持ちを表す威嚇・警戒のサインです。

猫が毛を逆立てて「シー!」と怒るのと似た行動で、音の直後にスッと頭を甲羅の中へ引っ込めることが多いです。

このタイミングで無理に触ろうとすると、噛まれたり引っかかれたりすることがあります。

そっとしておき、リクガメが落ち着くのを待ってあげましょう。

「ピーピー」「キューキュー」は体調のサインかもしれない

少し高めの口笛のような音が続いているときは、注意が必要なサインである可能性があります。

「ピーピー」「ピューピュー」「ヒューヒュー」「キューキュー」といった高音は、風邪・肺炎・気管支炎など呼吸器系のトラブルを抱えているときに出やすいとされています。

ただし、これらの音が聞こえたからといって、すぐに「病気だ!」と慌てる必要はありません。

元気なリクガメでも、温浴中に鼻に水が入って「ピーピー」と聞こえることがあります。

実際、病院でレントゲンを撮ってもらったところ、肺炎でも風邪でもなく、ただ水を飲んだときに鼻に水が入っていただけだったというケースもあります。

判断の目安は、いつも通りごはんを食べているか、動きに元気があるかどうかです。

食欲もあって活発に動いているなら、まずは1〜2日様子を見ましょう。

反対に、ぐったりしていたり、ごはんをほとんど食べなかったりする場合は、早めに動物病院で診てもらうことをおすすめします。

「グェッ」「カチカチ」はくちばしの音で日常的なもの

ごはんを食べたあとや、ふとした瞬間に「グェッ」「カチカチ」という音が聞こえることがあります。

これはくちばしを擦り合わせたり、ゲップのように喉のガスを吐き出すときに出る生理的な音です。

食欲も元気もある状態でこの音が出ているなら、基本的には心配しなくて大丈夫です。

「ギュー」「グゥ」はオスが出しやすい興奮の音

複数飼いをしている場合、交尾中のオスが「キュー」「グゥ」といった低めの音を出すことがあります。

ロシアリクガメをはじめ、複数のリクガメ種でこの行動が知られています。

体の興奮状態と呼吸が連動して音になるようで、通常より少し大きめに聞こえることもあります。

元気で食欲も問題なければ、心配する必要はありません。

「うるさい」と感じる本当の原因はケージ音にある

リクガメを飼っている方から多く聞かれる悩みが、鳴き声よりも「ケージの中で暴れたときの衝撃音」です。

リクガメは野生では1日に数キロも歩き回る動物です。

活発に動き、ケージの壁に甲羅をぶつけたり、ガラスの側面をよじ登ろうとしたりします。

特にガラス製のケージだと、甲羅が当たるたびに「ガン!」「カン!」とアラームのような音が繰り返し鳴ることがあります。

また、朝8時ごろになるとエサを探してケージ内を動き回り、ガタゴトと音を立て続けるため、強制的に目を覚ます羽目になることも珍しくありません。

「静かな生き物だと思っていたのに、騙された…!」と感じた経験がある方も多いようです。

ケージ内で暴れる背景には、主に以下のような原因があります。

  • ケージが狭すぎて運動不足になっており、ストレスがたまっている
  • 隠れ家がないなど、リラックスできる環境が整っていない
  • 周囲の音や夜遅くまでついている部屋の電気などで落ち着けていない
  • 単純に構ってほしい、お気に入りのエサが食べたいなど「気まぐれ」による行動

うるさいと感じたときの具体的な3つの対処法

ケージ音が気になり始めたときに試してほしい対処法を、注意点もあわせて紹介します。

①ケージの床材を厚めに敷く

ケージの底に何もしかれていない状態や、新聞紙だけの状態だと、甲羅がぶつかるたびに音が大きく響きます。

人工芝や爬虫類用の床材を厚めに敷いてあげると、衝撃音がかなり軽減されます。

人工芝はホームセンターや100円ショップでも手軽に入手できるのでおすすめです。

ただし、誤飲しやすい素材の床材は避けてください。

リクガメはエサと一緒に床材を口に入れてしまうことがあります。

爬虫類専用として販売されている、多少誤飲しても問題のない素材のものを選ぶようにしましょう。

新聞紙は見た目は手軽ですが、インクや衝撃吸収のなさを考えると床材としては不向きです。

②ケージを広くする、または室内散歩を取り入れる

狭いケージでの飼育はリクガメにとっても窮屈です。

ケージを大きくするか、ペットサークルを広げて定期的に室内を歩かせてあげましょう。

十分に動き回って満足すると、その後はのんびりと日向ぼっこし始めることが多く、暴れる回数が自然と減っていきます。

ここで注意したいのが、冬場に屋外や冷たい床で散歩させること。

リクガメは変温動物なので、体温が下がると一気に体調を崩してしまいます。

室内散歩をさせるときは必ず適切な温度を確保し、フローリングが冷たい場合はマットを敷いた上で歩かせてあげてください。

③ケージの下にクッション材を敷く

フローリングの上にケージを直置きしていると、甲羅がぶつかる振動がそのまま床を伝わり、下の階の人にまで響くことがあります。

厚めのジョイントマットやコルクマット、カーペットをケージの下に敷くと、音と振動の両方をやわらげる効果があります。

ただし、傾きのあるものを下に敷くのは絶対に避けてください。

ケージが不安定になると転倒やリクガメの脱走につながります。

できるだけ平らで安定感のあるものを選びましょう。

また、夜間は布などをケージにかけて暗くしてあげると、リクガメも安心して休みやすくなり、夜中に暴れることが減ります。

ただし夏場は熱がこもらないよう、通気性にも気をつけてください。

まとめ:リクガメの鳴き声は基本的に静か。音の意味を知って上手に付き合おう

リクガメには声帯がなく、出る音は呼吸音やくちばしの摩擦音が中心です。

そのため、犬や猫のような大きな「鳴き声」はほとんどありません。

音の種類ごとの意味をまとめると、次のとおりです。

  • 「シュー」「シャー」は威嚇・警戒
  • 「ピーピー」「キューキュー」は呼吸器系の体調注意サイン(ただし健康でも出ることがある)
  • 「グェッ」「カチカチ」はくちばしの日常的な音
  • 「ギュー」「グゥ」は興奮・交尾中のオスが出しやすい音
です。

本当に「うるさい」と感じやすいのは、鳴き声よりも甲羅がケージにぶつかる衝撃音や動き回る音です。

床材を厚く敷く、ケージを広くする、下にクッション材を置くといった工夫で、多くの場合かなり改善できます。

「ピーピー」「ヒューヒュー」といった高音が続いていて、食欲も元気もないようなら、早めに動物病院へ相談しましょう。

「また暴れてる!」と思っていた音が、音の意味を知ることで「運動したいのかな」「お腹が空いたのかな」と愛おしく感じられるようになることがあります。

リクガメとの暮らしは、知れば知るほど深みが出てくるものです。

まずは今日から、愛カメの出す音に少し意識を向けてみてください。

ちょっとした音の変化に気づけるようになると、体調管理もずっとしやすくなりますよ。

リクガメとの日々が、もっと楽しくなることを願っています。

「はじめてのリクガメ飼育|後悔しないために最初に整理したい6つの不安」