歯磨き後は1回でOK?正しいうがい回数と口臭・虫歯予防の関係とは

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歯を磨いたあと、「何回くらい口をゆすげばいいんだろう?」と気になったことはありませんか?

きっと多くの方が、「念のため何回もゆすいでおいた方が安心」と感じていると思います。

実際、清潔に保ちたいという気持ちから、3回、4回とゆすぐのが当たり前になっている人も多いですよね。

でも、実はその“ゆすぎすぎ”が原因で、大事な成分であるフッ素がすべて流れてしまっている可能性があるんです。

せっかく歯を磨いても、その効果が半減してしまうとしたら…もったいないですよね。

この記事では、

「じゃあ何回が正解なの?」
「1回でいいって本当?」

という疑問にお答えしながら、歯磨き後の正しいうがい回数についてやさしく解説していきます。

また、口臭との意外な関係や、スウェーデンなどの歯科先進国のやり方もあわせて紹介しますので、最後まで読んで参考にしてみてくださいね。

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歯磨き後に口をゆすぐ回数は「1回」がベスト?

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フッ素を残すために“ゆすぎすぎない”が正解

歯磨き粉には、虫歯を防ぐための「フッ素」が含まれているものが多いですよね。

このフッ素は、歯の表面を強くして虫歯菌の働きを抑える役割をしてくれる大切な成分です。

特に、毎日の歯磨きでフッ素を口の中に残しておくことが、虫歯予防につながるとされています。

でも実は、うがいの回数が多すぎると、このフッ素がせっかく歯の表面にとどまろうとしているのに、全部流れ落ちてしまうんです。

ピカピカにしたい気持ちから何回も口をゆすいでしまうと、知らないうちに歯を守るはずの成分がもったいないことになってしまっているかもしれません。

「歯磨き後は1回だけうがいする」というのが、フッ素の力をしっかり活かすための大切なポイントになります。

これは日本だけでなく、歯科予防の先進国でも推奨されている方法なんですよ。

1回のうがいでも汚れは十分落ちる理由

「1回だけじゃ汚れがちゃんと流れない気がする…」
「泡が残って気持ち悪いかも…」

そんな不安を感じる方も多いと思います。

でも安心してください。

実際に歯磨きでしっかりブラッシングできていれば、口の中の汚れや食べかすは1回のうがいでもじゅうぶん洗い流すことができます。

そもそも、歯磨きの目的は歯の表面の汚れをブラシでこすり落とすこと。

うがいはその仕上げに過ぎないので、回数を重ねるよりも、1回でやさしくゆすぐことの方が大切なんです。

それに、何度もゆすいでスッキリさせるよりも、フッ素をできるだけ歯の表面に残しておくほうが、長い目で見たときに虫歯を防ぐ力になります。

最初はちょっと違和感があるかもしれませんが、慣れてくると「これが本来の正しい歯磨きなんだな」と実感できるようになると思いますよ。

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うがいしすぎは口臭の原因にも!?

唾液が減ると口が乾燥→口臭の原因に

口を何度もゆすいでしまうと、口の中が乾燥しやすくなってしまいます。

この乾燥が、実は口臭の原因になってしまうこともあるんですよ。

唾液には、口の中のばい菌を洗い流したり、粘膜をやさしく保護したりする大切な働きがあります。

唾液がしっかり出ていると、口の中の環境は自然と整いやすく、清潔を保ちやすいんです。

ところが、何度もうがいを繰り返してしまうと、せっかく分泌された唾液も一緒に洗い流されてしまいます。

その結果、口の中の保湿力が下がってしまい、ばい菌が増えやすくなって、結果的に口臭が強くなってしまうことがあるんですね。

特に寝る前など、唾液の分泌が減りやすい時間帯は要注意。

うがいのしすぎで唾液が少ない状態になると、朝起きたときに

「口の中がネバネバする」
「変なにおいがする」

と感じやすくなるのです。

ゆすぎすぎる人ほど口臭に悩む?

「きれいにしたい!」
「しっかり洗い流したい!」

という気持ちから、何回も何回も口をゆすいでしまう方は多いと思います。

でも実は、そういった方ほど口の中が乾きやすく、口臭が出やすくなっている傾向があるんです。

これは、唾液が本来持っている“自浄作用”が弱くなってしまうから。

唾液が足りないと、ばい菌や食べかすが残りやすくなってしまい、臭いの元になってしまいます。

さらに注意したいのが、「ドライマウス」と呼ばれる症状。

持病がある方や、薬を飲んでいる方に多く見られますが、これは唾液の分泌が減ってしまう状態のことです。

唾液が足りないと、ちょっと口を開けているだけで口の中が乾燥してしまい、口臭や違和感につながることも。

もし、最近「口がよく乾くな」「口臭が気になるな」と感じているなら、うがいの回数を見直してみたり、水分補給を意識してみるといいかもしれません。

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スウェーデン式は「ゆすがない」が基本!その理由とは?

泡を吐き出すだけでOK?衝撃のスウェーデン方式

実は、スウェーデンでは歯磨き後に口をゆすがないのが基本なんです。

この方法にはしっかりとした理由があって、長年にわたり研究と実践を積み重ねてきた結果、虫歯予防に非常に効果的だとされているんですよ。

やり方はとってもシンプルで、次のような手順で行います。

スウェーデン式は「ゆすがない」歯磨きのやり方
①高濃度フッ素入りの歯磨き粉でしっかり時間をかけて磨く

②歯磨き後は、口をゆすがずに泡だけを「ペッ」と吐き出す

③そのままの状態で30分間は飲食を控える

この方法では、フッ素を歯の表面にしっかりと残して、じわじわと浸透させていくことができます。

つまり、虫歯菌から歯を守るためのバリアのような役割を、フッ素がじっくり果たしてくれるというわけです。

日本では「ゆすがないなんて不衛生に感じる」と思ってしまう人も多いかもしれません。

でも、スウェーデンでは1995年ごろからこの方法を採り入れており、実際に国全体の虫歯率は大きく減少しているそうです。

初めて聞いたときは「えっ?本当にゆすがないの?」とびっくりするかもしれません。

でも、虫歯予防の効果を最大限に引き出したいなら、一度は試してみる価値があるアプローチといえるでしょう。

いきなり無理はNG!日本人向けの実践方法

とはいえ、「ゆすがない」というのは、やっぱりちょっと抵抗がある…と感じる方も多いと思います。

長年の習慣で、

  • 歯磨き後はしっかりゆすがないと気持ち悪い
  • 口の中がすっきりしない
という声もよく聞きますよね。

特に、泡立ちが多い歯磨き粉を使っていると、どうしても泡が口に残る感じがして、うがいをしたくなってしまいます。

そんなときは、無理に「まったくゆすがない」ことを目指さなくても大丈夫です。

まずは軽く1回だけ口をゆすぐという方法から始めてみてください。

たとえば、少量の水でさっとゆすぐだけでも、泡の違和感は軽減されますし、フッ素の成分はある程度残せます。

さらに、低刺激で発泡剤が少なめのフッ素入りジェルタイプの歯磨き粉を選ぶのもおすすめです。

泡立ちが少ない分、口の中に残っても不快感が少なく、ゆすがなくても続けやすくなります。

最近は「ゆすがない用」として販売されている商品もあるので、そういったタイプから試してみるのも良いですね。

最初から完璧を目指さず、少しずつ慣れていくスタイルで大丈夫。

日々の中で自分に合ったやり方を見つけながら、無理なくフッ素を取り入れていけるといいですね。

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フッ素入り歯磨き粉の選び方と注意点

大人は950ppm以上の高濃度を選ぼう

フッ素の効果をしっかり得るためには、まず歯磨き粉に含まれているフッ素の濃度がとても大切なんです。

虫歯予防を意識するなら、大人の場合は950ppm以上の高濃度フッ素が配合された製品を選ぶのが効果的と言われています。

できれば、1450ppm程度のものを使うとより高い予防効果が期待できますよ。

一方で、市販されている歯磨き粉の中には「化粧品」として扱われているものもあって、これらはフッ素濃度がかなり低めです。

見た目や使い心地は良いものの、成分表示をよく見ると、虫歯予防に大切なフッ素がしっかり入っていない場合もあるんですね。

そのため、フッ素の力をしっかり活かすためには、選ぶ段階から注意しておくことが大切です。

目安としては、「医薬部外品」と表示されているものを選んでみてください。

この表記があるものは、ある程度の効果や安全性が国によって認められている証拠なので安心感がありますよ。

さらに、フッ素の濃度がパッケージに書かれているかもチェックポイント。

数字が大きければ、それだけ歯を守る力も高まります。

泡立ちが少ない低刺激タイプがベター

ゆすがない歯磨き法を取り入れるなら、できるだけ泡立ちの少ないタイプを選ぶのがおすすめです。

というのも、泡がたくさん出るタイプだと、どうしても「泡をすっきり取りたい!」という気持ちになって、何回もゆすいでしまいがちですよね。

発泡剤が控えめな歯磨き粉であれば、口の中に残っても不快感が少なく、「ゆすがなくても大丈夫かな」と感じやすくなります。

最近は

  • 泡立ち控えめ
  • 低刺激
  • ゆすがなくてOK
といった表示のある商品も増えてきているので、そういったキーワードを参考にして選んでみてくださいね。

また、子ども用に販売されているジェルタイプの歯磨き粉は、フッ素濃度はやや低めですが泡立ちがほとんどなくて刺激も少なめです。

なので、「いきなり大人用では抵抗がある」という人にとって、慣れるまでの練習用としてぴったりです。

歯磨き粉選びをちょっと見直すだけでも、フッ素の効果を無理なく引き出しやすくなります。

自分に合った使いやすいタイプを見つけて、楽しく虫歯予防に取り組んでみてくださいね。

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【まとめ】歯磨き後のうがいは1回でOK!効果を高めるためのポイントとは?

歯磨き後に何度もうがいをするのが当たり前…と思っていた方にとって、

「1回でOK」
「むしろゆすがない方がいい」

という考え方はちょっと驚きかもしれませんよね。

これまで「しっかりゆすいで口の中を清潔にしなきゃ」と思っていた方にとっては、目からウロコのような情報だったのではないでしょうか。

でも、フッ素の力をしっかり活かすためには、やっぱり「残しておく」ことがとっても大切なんです。

フッ素は時間をかけて歯の表面にじわじわ浸透し、虫歯菌の働きを抑えてくれる成分。

つまり、うがいで一気に洗い流してしまうと、その良い作用が届く前に終わってしまうんですね。

うがいの回数を減らすことで、口の中にフッ素が残りやすくなり、夜寝ているあいだも歯をしっかり守ってくれます。

しかも、唾液と一緒に働いてくれることで、口の中の乾燥も防ぎ、口臭の原因となる菌の増殖も抑えてくれるんですよ。

最初は「ちょっと気持ち悪いな」と思うかもしれません。

でも、低発泡の歯磨き粉やジェルタイプを活用したり、水の量を少なくして軽くゆすぐ程度にすることで、無理なく始められます。

口臭や虫歯を予防するためにも、そしてフッ素の力を最大限に引き出すためにも、ぜひ今日から「うがいは1回」でやってみてくださいね。

習慣を少し見直すだけで、お口の健康をもっと守れるようになりますよ!