妊娠中の便秘が出そうで出ない…いきめない苦しさとやさしい対処法

「出そうで出ない…」たったそれだけのことなのに、どうしてこんなにも苦しいんだろう。

トイレに入っても落ち着かず、お腹が張って息苦しくて、それでも何も出ない。

妊娠中の便秘は、ただの不快感ではなく、心の奥をじわじわ蝕んでくるような重たさがあります。

私はもともと快便タイプで、便秘なんて他人事だと思っていたのに、妊娠して数日出ないだけで心がざわざわしてきて、気づけば毎朝のトイレが不安の種になっていました。

いきみたいのに、お腹に赤ちゃんがいると思うとそれも怖いし、無理して張ってしまったらどうしようと余計に力めなくなる。

その繰り返しでした。

人にはなかなか話しづらいことだけど、妊娠中の便秘に悩んでいる方はとても多いんです。

それはホルモンの影響や内臓の圧迫など、体が大きく変化している証拠であり、あなたのせいではありません。

この記事では、私自身の経験をもとに「出そうで出ない」苦しさに寄り添いながら、安心して実践できる対処法をお伝えしていきます。

ひとりで抱え込まず、少しでも心と体が楽になりますように。

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妊娠中の便秘で「出そうで出ない」はよくあること

妊娠中って、想像していたよりずっと体が繊細になる時期なんですよね。

ちょっとした匂いで気分が悪くなったり、夜中に何度も目が覚めたり、お腹の張りが怖くて動くのも不安になったり…。

そしてその中に、あまり大きな声では言えないけど、静かに苦しめられる「便秘」の存在があります。

特に私がつらかったのは、「出そうなのに出ない」状態が続いたとき。

お腹がぐるぐる鳴るし、トイレに行けばなんとなく感覚はある。

でもいきむのは怖いし、結局何も出ずに立ち上がる。

その空虚な感じが、気持ちまで沈ませてしまうんですよね。

でも、これって実は本当に多くの妊婦さんが経験していることなんです。

妊婦の約7割が便秘を経験している

実際、妊娠中に便秘を経験する女性はとても多いとされていて、一説には妊婦さんの6~7割が何らかの排便トラブルを感じているとも言われています。

つまり、「私だけ…?」なんて思わなくて大丈夫なんです。

この時期の便秘は、日常的な生活習慣の乱れによるものとは違って、体の仕組みそのものが変化していることによる生理的な反応なんですよね。

だからこそ、恥ずかしいとか、怠けているとか、そんなふうに自分を責めないでください。

むしろ、それだけ体が赤ちゃんのために大きく変わっている証拠なんです。

「出ない」のはホルモンと内臓のせい

妊娠中に便秘になる大きな原因は、黄体ホルモン(プロゲステロン)と呼ばれる妊娠維持に必要なホルモンの働きです。

このホルモンには、筋肉をゆるめて子宮収縮を抑える作用があるのですが、同時に腸のぜん動運動まで鈍らせてしまうという一面もあります。

その結果、腸の中で便が停滞しやすくなり、出にくくなるんですね。

さらに妊娠後期に入ると、成長した子宮が腸を物理的に圧迫するので、便の通り道自体も狭くなり、余計に出にくくなるという悪循環が起きてしまいます。

このような身体的変化は、誰にでも起こりうるものであり、コントロールできるものではありません。

ですから、「自分の努力が足りない」と思わないでほしいんです。

「出そうで出ない」が心を不安定にする理由

「出ないこと」そのものもつらいのですが、個人的には「出そうなのに出ない」時間がいちばんストレスでした。

何度もトイレに行ってみる。

でも結局出なくて、張ってくるお腹に焦りを感じて、寝つきも悪くなる。

そんなふうにして、不安とイライラが蓄積していくんです。

そして何より、「便秘なんて話すのも恥ずかしい」「みんなはちゃんと出てるのに」って、人と比べてしまったり、孤独感を感じることもありました。

でも今なら思います。

妊娠中の便秘は、立派なマイナートラブルのひとつであり、無理せず話していいことなんです。

助産師さんや産婦人科の先生に伝えれば、きっとあなたに合った対応方法を一緒に考えてくれます。

「たかが便秘」と軽く見ず、つらい気持ちにはちゃんと理由があることを自分自身にも伝えてあげてほしいです。

誰にでも起こることだからこそ、やさしく向き合って

妊娠中は、何をするにも気を遣いますよね。

食べるもの、寝る姿勢、薬、運動、そしてトイレまで…。

いつもどこかに「赤ちゃんのために」という思いがあって、自分のことを後回しにしてしまいがち。

でも、便秘というのはまさに「あなたの体のSOS」。

赤ちゃんと同じくらい、あなた自身の快適さや安心も大切にしていいんです。

それはわがままではありません。

むしろ、赤ちゃんと穏やかに過ごすための大切な自己ケアです。

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妊娠中のいきみは本当に危険なの?

妊娠中、便秘が続いてトイレで踏ん張ろうとしたときに、ふと頭をよぎる不安。

「こんなふうにいきんでしまって大丈夫なのかな?」
「赤ちゃんが押し出されたりしない?」

そんな恐怖に、思わずトイレで手を止めた経験が私には何度もあります。

誰にも相談できなくて、スマホで「妊娠中 いきむ 危険」と検索しては、余計に不安になってしまう。

そんな気持ち、とてもよくわかります。

でも、ここでまず伝えたいのは、「いきむ=危険」と決めつけないでほしいということです。

いきんだからといって赤ちゃんは簡単に出てこない

まず前提として、通常の排便で軽くいきんだくらいで赤ちゃんが産まれてしまうことは、医学的に非常に稀です。

特に妊娠中期までの段階であれば、多少の腹圧がかかった程度で子宮口が開いたり、早産に直結したりすることはないとされています。

私自身も何度か「ちょっと力を入れてしまった」と不安になったことがあります。

そんなとき、健診で先生に相談すると「その程度では心配ないですよ」と穏やかに言っていただけて、すごくホッとしたのを覚えています。

とはいえ、安心できる材料を持っていても、不安が消えないのが妊娠中の心ですよね。

いきみが危険になるのはこんなとき

ただし、どんな状況でも大丈夫、というわけではありません。

たとえば妊娠後期に入っていてすでにお腹が張りやすくなっている場合や、切迫早産のリスクがあると医師に言われているような場合は、排便時のいきみが負担になることもあります。

また、いきみが長引いて呼吸が乱れたり、肛門や直腸に強い圧がかかって出血してしまったりするケースもあります。

特に痔の既往がある方や、妊娠中に新たに発症している方は要注意です。

「なんとなくいつもと違う」
「張りが強くなった」
「お腹がキューッと痛む」

そんなサインがあれば、いきむのはやめて、無理をせずに休んでください。

「自己判断せず相談を」が一番安心

妊娠中の便秘やいきみに関する悩みは、とても個人差が大きく、正解が一つではありません。

「私は大丈夫だったよ」と言われても、あなたの体が同じとは限りませんし、その逆もまたしかりです。

だからこそ、不安を感じたら、ひとりで決めつけずにかかりつけ医に相談することが大切です。

「たかが便秘で…」と遠慮する必要はまったくありません。

実際に産院では、便秘や排便時のいきみに関する相談は日常的に寄せられていて、きちんと対応してくれるケースがほとんどです。

私も、

「毎日出ないのが当たり前になってきた」
「いきむのが怖くてトイレがストレス」

と助産師さんに話したとき、「それはつらかったですね」と受け止めてくれて、涙が出そうになりました。

自分の体にやさしくしてあげることが、赤ちゃんの安心にもつながる

妊娠中は、「赤ちゃんのために」と思えば思うほど、自分のことを後回しにしてしまいがちです。

でも、あなたが不安を抱えたまま我慢し続けることは、決して赤ちゃんにとってもいいことではないはずです。

赤ちゃんのことを守りたいからこそ、あなた自身の安心や快適さも、同じくらい大切にしていいんです。

無理していきむのではなく、やさしく腸を動かす工夫や、体調に合わせた便秘対策を見つけていくこと。

それが、赤ちゃんにもあなたにもやさしい選択につながります。

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妊娠中の便秘に効果的なマッサージ方法や食べ物は?

妊娠中の便秘に悩みながらも、薬にはできるだけ頼りたくない。

そんなふうに思っている妊婦さんはきっと多いはず。

私もそのひとりでした。

赤ちゃんにとって「安全なもの」「負担にならないもの」を選びたい気持ちと、自分の苦しさの間で揺れ動く毎日。

少しでも体にやさしくて、安心して取り入れられる方法があれば、すぐにでも試したい。

そんな方のために、ここではマッサージ・ツボ・食事・水分・オリゴ糖など、私自身が実践して「これなら大丈夫」と感じた対策をご紹介していきますね。

お腹をやさしくいたわる「の」の字マッサージ

おへその周りを、時計回りにゆっくりと「の」の字を書くように手を動かすだけ。

これだけなのに、じんわりお腹が温かくなって、腸がほっとする感覚があるんです。

朝起きたときや、夜寝る前のリラックスタイムにやるのがおすすめ。

お腹に触れながら、「今日もありがとう」と声をかけてあげるだけで、自分を大切にできたような気持ちになれました。

ただし、お腹に張りがあるときや痛みを感じるときはすぐに中止してくださいね。

医師から安静の指示が出ているときも避けましょう。

「無理しないこと」も、立派なセルフケアなんです。

痛気持ちいいツボで腸を目覚めさせる

「合谷(ごうこく)」と「大腸愈(だいちょうゆ)」という2つのツボは、私が毎日お世話になっていたお気に入りのケアポイント。

手の親指と人差し指の骨が交わるところにある合谷は、「万能のツボ」とも呼ばれていて、便秘だけじゃなく肩こりや自律神経の乱れにもいいと聞きました。

テレビを見ながらでもできるし、痛気持ちいい感覚がクセになります。

そしてもう一つの大腸愈は、腰の辺りにあって、両手で押すと「あ、ここだ」とわかる場所です。

朝の着替えのタイミングや、お風呂の前にそっと押してあげると、お腹が軽くなってくる感じがして、私は毎日欠かさず続けていました。

ツボ押しもマッサージと同じで、「気持ちいい」と感じる範囲でやめておくのがコツです。

グイグイ押せば効くわけじゃないし、あくまで「やさしく」が基本。

食物繊維は“種類”と“バランス”が鍵

「食物繊維をとりましょう」って、よく聞くアドバイス。

でも妊娠中はつわりがあったり、食欲が安定しなかったりして、なかなか思うように食べられない日もありますよね。

私も「今日は何も食べたくない…」という日が何度もありました。

そんなときでも意識していたのが、

  • ゴボウ
  • サツマイモ
  • お豆類
といった“水に溶けにくい”不溶性食物繊維と、
  • バナナ
  • りんご
  • 海藻類
などの“水に溶けやすい”水溶性食物繊維のバランス。

ただし、海藻類には「ヨウ素(ヨード)」が多く含まれていて、妊娠中は摂りすぎに注意が必要とも言われています。

だから私は、毎日は食べずに、少しずついろんな種類を組み合わせるようにしていました。

また、白ごはんを雑穀米や玄米に変えるだけでも、自然と食物繊維量が増えるのでおすすめです。

無理に「頑張って食べる」のではなく、日常に「さりげなく混ぜる」感覚でやってみてください。

水分はサプリよりも効く“最初の一歩”

「なんだかんだ言って、いちばん効果があったのは水だった」

これは妊娠中の便秘を語るうえで、私が一番強く感じたことです。

どんなに食物繊維をとっても、水分が足りていないと、便がカチカチになって動いてくれません。

私が意識していたのは、朝起きてすぐに常温の水をコップ1杯飲むこと。

これを始めてから、明らかに腸の動きが変わってきた気がしました。

季節によっても必要量は変わりますが、夏なら1.5リットル、冬でも最低1リットルはこまめに摂るように意識していました。

水や麦茶、ノンカフェインのハーブティーなどがおすすめです。

糖分の多いジュースはかえって便秘を悪化させることもあるので注意してくださいね。

オリゴ糖のやさしい力を味方にする

「毎日ヨーグルトを食べても変化がない…」そんなときに私が取り入れたのが、オリゴ糖でした。

見た目はハチミツのようで、料理に使うお砂糖の代わりにしたり、ヨーグルトにちょい足ししたり。

味もやさしくて続けやすいのがポイント。

オリゴ糖は善玉菌のエサになる成分なので、腸内環境をじっくり整えてくれます。

即効性はないけれど、数日~1週間くらいで「あ、調子が違う」と感じられるようになりました。

もちろん、何でも「とればいい」というものではないので、妊娠中でも安心と明記された商品を選び、できれば医師に相談してからスタートするのが安心です。

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妊娠中の便秘解消法⑥便秘薬も視野にいれる

「薬にはできれば頼りたくない」

妊娠中に便秘が続いたとき、真っ先に頭に浮かぶのはこの気持ちかもしれません。

私もそうでした。

お腹の赤ちゃんに何かあったら…と思うと、たとえ市販薬でも、飲むのが怖くて飲めなかった。

たった一包の薬に、あんなにもビクビクしたのは人生で初めてでした。

でも、毎日お腹が張って苦しくて、夜も眠れなくなって、「もう限界…」と思ったとき、意を決して病院で相談したんです。

そのとき先生が優しく言ってくれた、「苦しいまま我慢するほうが、よっぽど体に良くないですよ」という言葉に、心がふっと軽くなったのを覚えています。

妊娠中でも飲める便秘薬はある

「妊娠中は薬は一切NG」というイメージが強いかもしれませんが、実際には妊婦さんでも使用できるとされている便秘薬は存在します。

病院では、妊娠の週数や体調に応じて、安全性の高いお薬を選んで処方してくれるので、自己判断せずにまずは相談してみることが大切です。

たとえば「酸化マグネシウム(マグミット)」などは、比較的安全性が高く、妊婦さんに処方されることも多い緩やかなタイプの下剤です。

ただし、人によっては効きすぎてしまうことや、合わないこともあるため、必ず医師の診察を受けてから使うようにしましょう。

自己判断で市販薬に頼るのは避けて

ネットやドラッグストアで手軽に手に入る便秘薬ですが、「妊娠中も使える」と書かれていないものや、成分がはっきりしないものには十分注意が必要です。

特に「刺激性下剤」と呼ばれるタイプの薬は、腸の運動を強制的に促す作用があるため、お腹の張りや子宮への刺激につながる可能性もあります。

「口コミで評判だったから」「いつも飲んでいたから」という理由だけで使うのではなく、自分と赤ちゃんのためにも、ちゃんと相談してからにしてほしい。

それが、安心して育児に向き合うための“今”の選択につながります。

「薬に頼る=ダメなこと」ではない

これは声を大にして伝えたいのですが、薬に頼ることは悪いことでも、弱いことでもありません。

私自身、最初は

「自然に治したい」
「薬に頼りたくない」

と思っていたけれど、限界を迎えてやっと相談したあと、「なんでこんなにつらくなるまで我慢してたんだろう」って、後悔したんです。

薬を使うことで、排便のリズムが整って気持ちが安定し、お腹も心も楽になる。

それによって食欲も戻って、赤ちゃんにしっかり栄養を送れるようになった。

それって、すごく前向きな“頼る”だったんだなと、今では思えます。

相談すること自体が「母としての強さ」になる

病院での診察って、ちょっと勇気がいりますよね。

とくに「便秘くらいで相談していいのかな…」と気が引ける気持ち、すごくわかります。

でも、妊娠中の便秘は決して些細なことではありません。

毎日を苦しくするほどの便秘は、それだけで医療的サポートが必要な症状のひとつ。

だからどうか、自分の苦しさを「些細なこと」と思わずに、安心して相談してみてください。

医師や助産師さんに頼ることは、「母親としての責任」でも「甘え」でもなく、大切な自己管理の一部です。

自分の心と体をいたわること。

それが、赤ちゃんのためにもなるんだということを、どうか忘れないでいてください。

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妊娠中に便秘になる原因って何なの?

妊娠前は便秘知らずだったのに、妊娠したとたんにお通じが止まってしまった。

そんな自分に驚いたり、戸惑ったり、不安になったりしていませんか?

私もその一人でした。

「え?なんで?昨日までは普通だったのに」と、いきなりの変化に焦った記憶があります。

でも、それは決してあなたの体の不調でもなければ、努力不足でもないんです。

妊娠によって起こる体の変化こそが、便秘の大きな原因なのです。

ホルモンバランスの変化が腸をゆっくりにする

妊娠が成立すると、体の中では赤ちゃんを守るために「黄体ホルモン(プロゲステロン)」というホルモンの分泌がぐんと増えます。

このホルモンは、子宮の筋肉をゆるめて流産を防ぐためにとても大切な存在。

だけどその一方で、腸の動きまでゆるめてしまうという“副作用”のような働きもあるんです。

腸のぜん動運動(食べたものを押し出す動き)がゆっくりになることで、便が腸内にとどまりやすくなって。

「水分を余計に吸収されて固くなってしまう=出にくい」という状態が起こります。

つまり、妊娠中の便秘は「体がちゃんと妊娠を守ろうとしている証拠」でもあるんです。

そう考えると、少しだけ自分の体をいとおしく感じられるかもしれません。

赤ちゃんの成長で腸が物理的に圧迫される

妊娠後期になると、赤ちゃんの成長に合わせて子宮がどんどん大きくなりますよね。

その膨らんだ子宮が、腸を下からググッと圧迫するような形になることで、便が腸内でスムーズに流れなくなるという物理的な原因も加わってきます。

特に直腸のあたりが圧迫されると、「出したいのに出ない」という感覚が強くなって、排便のタイミングが掴みづらくなることもあります。

私は妊娠後期に入ってから、明らかに便秘の質が変わったように感じました。

「ただ腸が動かない」というより、「狭くて詰まってる感じ」が強くなったんです。

でもこれも、赤ちゃんがすくすく育っている証なんですよね。

そう思うと、少しだけ気持ちがラクになれました。

水分・食物繊維不足も原因に

便秘といえば、「水分不足」「食物繊維不足」と言われることが多いですよね。

でも、妊娠中はそれだけじゃなく、その“摂りにくさ”も便秘の原因になるんです。

たとえばつわりで水が飲めなかったり、野菜が食べられなかったり。

食事の偏りや、思ったように動けない生活リズムが続いてしまうことも多いです。

その結果、知らず知らずのうちに水分も繊維も足りなくなって、腸がどんどん動きにくくなってしまいます。

私も「昨日なに食べたっけ?」と振り返ると、炭水化物とちょっとのフルーツだけだった…なんて日が何度もありました。

だからこそ、「出ないのは自分のせい」と責めるのではなく、「体ががんばってるからこそ」と認めてあげることが、とても大切だと思うんです。

運動不足も実は大きな影響に

妊娠中は体が重くなって、動くのも億劫になりがちですよね。

でも、軽い運動や体を動かすことが腸にとってはとても大切なんです。

体を動かすことで腹筋や骨盤周りの筋肉が刺激されて、腸の動きも促進されます。

もちろん、無理な運動をする必要はありません。

私が実践していたのは、

「寝る前に3分だけお腹をさする」
「階段をゆっくり1階分だけ上る」
「朝日を浴びながらベランダに出る」

など、本当に小さなことばかり。

でも、そうした“ほんのちょっとの動き”が積み重なることで、心も体も前向きになってきました。

体だけじゃなく、気持ちも便秘を招く

これは医学的な説明ではないけれど、私自身がいちばん感じたこと。

それは、「焦り」「ストレス」「不安」が強いと、ますます出なくなるということです。

「出さなきゃ」と焦れば焦るほど、トイレで体がこわばってしまって、余計に出ない。

「こんなことでストレス感じてるなんて」と自分を責めたときこそ、腸の動きもピタッと止まってしまう。

だからこそ、気持ちをほぐすことも、便秘対策の一部だと思っています。

マッサージやツボ押しも、ただの物理的なケアじゃなくて、「自分の体に向き合って、やさしくしてあげる時間」なんですよね。

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妊娠中の「出そうで出ない」苦しさを乗り越えるために

妊娠中の便秘、それも「出そうで出ない」あのもどかしさは、体の不調だけじゃなくて、心にもじわじわと影を落としますよね。

出ないことに焦って、不安になって、それでも誰にも言えなくて、自分の中に閉じ込めてしまう。

その繰り返しが、どれほどつらいものか、私も身をもって経験しました。

でも、この記事を通してお伝えしたかったのは、「それはあなたのせいじゃない」ということ。

妊娠によるホルモンバランスの変化、腸の圧迫、生活の変化、食事や運動への制限、そして気持ちの揺れ。

すべてが重なって起こる便秘は、妊娠中にはごく自然な現象であり、決して異常でも、あなたが怠けているわけでもありません。

だからこそ、力を入れすぎないでください。

頑張りすぎないでください。

マッサージやツボ、水分補給や食物繊維、そしてどうしてもつらいときは、薬や医師の力を借りてもいい。

「頼ること」は、自分と赤ちゃんを大切にしている証拠です。

お腹の赤ちゃんのために、毎日変わっていく自分の体と向き合いながら、少しずつできることを試していけば、それだけで十分すぎるほどの努力なんです。

今日もあなたは、ちゃんとがんばっています。

どうか、自分のこともやさしく抱きしめてあげてくださいね。