離乳食が近づいてくると、先に何か練習したほうがいいのかと考えますよね。
昔の育児では、離乳食を始める準備として、薄めた果汁や野菜の煮汁をあたえるように指導がありました。
ミルクや母乳とは違う味に慣れる意味で推奨されていました。
もしかしたら、お母さんの親世代やその上の方には一般的で、「まだミルクや母乳しかあげてないの?」と言われてしまうかもしれません。
でも現代では違います。
科学的にも果汁やイオン飲料を与える意義は認められていません。
赤ちゃんに最適な栄養源は母乳やミルクとはっきり研究結果が出ています。
また、離乳食自体が母乳やミルクの味になれることを目的としています。
一般的に言われている5~6ヶ月ごろから離乳食を始めれば全然問題ありません。
焦らなくて大丈夫です。
一応果汁をあげてお腹を壊したりするなどはないので、薄めてあたえても大丈夫です。
ただ、飲ませすぎてミルクや母乳を取れなくなるのは良くないので、あくまで少量です。
飲ませすぎ防止のためにもスプーンであたえるのがおすすめです。
また、最近は赤ちゃん向けのイオン飲料もありますが、きちんと母乳やミルクが取れていれば基本的に飲ませる必要はないです。
イオン飲料は、下痢や嘔吐、発熱をしているときに、医師が必要と判断した場合は指示に従ってあたえるようにしましょう。
赤ちゃん専用のジュースなどいろんな商品が販売されています。
本当に必要なのかなと考えてから買うのも大切ですよ。
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離乳食を始める前にすることはある?スプーンや味に慣れさせるには?
離乳食前にミルクや母乳以外のものをあげる必要はないとお伝えしました!
ではスプーンに慣れさせておくなどしておいたほうがいいのでしょうか?
離乳食を始める前にすること①スプーンの練習をするのは難しい?!
結論、発達的にスプーンになれさせるのは難しいんです。
赤ちゃんは哺乳反射と言って赤ちゃんの意志とは関係なく、口に入ってきたものを押し返してしまいます。
この哺乳反射は5~7ヶ月の間になくなっていきます。
なので、離乳食を始める目安の時期より早くスプーンの練習をしたからと言って、上達するのもではありません。
でも、5ヶ月になった日から離乳食をピッタリスタートする必要はありません。
5ヶ月をすぎて「そろそろスプーンが使えるかな?」と確認するのはおすすめです。
頑張って柔らかく茹でて裏ごしをせっせとした手のかかった離乳食が無駄になるのは辛いですよね。
麦茶などをスプーンですくって、上手に口に入れられるか確認する意味での離乳食の練習はしてもいいと思います!
離乳食を始める前にすること②おすわりの練習
また、離乳食を食べるためには、支えて座れる必要もあるので、おすわりの練習も大切です。
大人が支えたり、クッションなどで支えたりして、座って遊んでもらうと自然と練習になります。
絶対必要という感じではありませんが。
スプーンを追い出す反射が消えているかのチェックやおすわりの練習は離乳食をスタートした後役に立ちます。
ただ、おすわりの練習は様子を見てするようにしましょう。
背中や腰の筋肉・骨の発達が重要な動きなので、無理してできるというものではありません。
お母さんのお膝に抱えて絵本を読んだり、手遊びしたりして、おすわりの姿勢に徐々に慣れるのがいいですよ。
おすわりの練習中の注意点
おすわりの練習中は目を離さないようにしましょう。
離乳食が始まる5~6ヶ月ではまだ安定してお座りできる子は少なく、前や後ろに倒れて頭を強打する事故が多いです。
おすわりの姿勢に抱えたり、バンボなどしっかり支えられる椅子を使ったりして離乳食をあげましょう。
そして、「離乳食あげる時期だけどまだおすわりできない!」と焦らなくて大丈夫です!
私は1人目の時、「おすわりできないのにお食事なんてできない!」と慌てました。
徐々にできるようになればいいねと楽に構えてOK。
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離乳食のモグモグ期の練習方法は?モグモグしているか判断するには?
離乳食を始めた頃はゴックン期と言って、口に入った食べ物を上手に飲み込む練習から始まります。
ゴックンするのになれてきて、7ヶ月ごろになったらモグモグ期に移行します。
次のモグモグ期に移行する時やした後、赤ちゃんがうまくもぐもぐせず丸呑みしてしまって困ることが多いです。
モグモグ期はまだ歯は生えていない時期なので、舌と上あごですり潰して食べます。
もしうまくモグモグしないでごっくんしてしまうときは、固さが足りていないのかもしれません。
食材全てをモグモグ期の固さにすると赤ちゃんがびっくりしますよね。
なので、お粥から始めて、次に好きな野菜など順番に固さを変えていきましょう。
赤ちゃんがモグモグしているか見極める方法は?
また、外から見てモグモグしているか分かりにくいですよね。
そういうときは口角を見るといいですよ。
口角が動いていればきちんとモグモグできています!
練習方法とはちょっと違うかもしれませんが、赤ちゃんに「モグモグだよ」と声をかけるのもおすすめです。
声かけは「もぐもぐ」でももちろんいいのですが、口の形的に近い音は「あにあに」です。
自分でしてみてもわかると思いますが、「に」のときに上あごに舌がしっかりくっ付きます。
お母さんの音をまねしようとすることでモグモグのやり方がわかります。
声かけはとても大事で、口に入れてすぐ次をスプーンに用意していると赤ちゃんがすぐ飲み込んでしまうかもしれません。
「おいしいね」
「上手に食べているね」
など声をかけてモグモグする時間をとってあげてください。
離乳食の練習はいつからする?のまとめ
離乳食に向けてするべきこと!というのは特にありません。
でも赤ちゃんに食事を作って出さなきゃいけないなんてすごく緊張しますよね。
私はあまりのプレッシャーにずっと母乳じゃだめかなとしばらくブルーになっていたほどです。
離乳食自体がミルクや母乳以外の味に慣れるためのものですし、スプーンの練習でもあります。
私は勝手に赤ちゃんに食事を与える練習でもあると思います。
離乳食が始まっても、栄養の全てをしっかりと食事から取るようになるのは半年以上後です。
肩の力を抜いて焦らずゆっくり始めてくださいね。