3月に入ると、天気予報で花粉情報とかも出始めて、とっても嫌な「花粉症シーズンの到来」です。
私も以前は、花粉症だったんですが。
でもなぜかここ数年は症状がそこまで酷くなく、それでもやっぱり鼻がむずむず、目もかゆかゆで嫌な時期です。
そんな花粉症だけど、5歳になるうちの娘に異変が。
目をかゆがって鼻水が止まらない・・・って、もしかして花粉症?
花粉症って大人がなるものだって思ってたから、まさかとは思ったりもしたけど、念のため、かかりつけの小児科へ。
そうです。子供の場合には、小児科に行けばちゃんと花粉症の検査をしてくれますし、必要に応じてお薬なども処方してもらえるんです。
そして花粉症の検査をしてもらった結果、思いっきし「花粉症」でした。
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幼児が花粉症になってしまう原因ってどんなものがあるの?
よくよく見てみると、娘が通ってる保育所にも、同じように目をかゆがってこすってたり、マスクをしてくしゃみをしてる子もちらほらと。
中には風邪の子もいるんだろうけど、あきらかに「これって花粉症だよね」って子も結構います。
そもそも花粉症ってどんな病気?
同じ花粉症って言っても、花粉にいろいろありますよね。
当然、スギの花粉に反応する人もいれば、ヒノキやイネと、いろんな花粉が原因で花粉症の症状が出てくる人がいます。
でも、その中でもダントツに多いのが、やっぱり「スギ花粉」ですよね。
では、なんでスギ花粉の花粉症が多いんでしょう?
スギ花粉の花粉症が多い訳
日本でスギ花粉での花粉症が、初めて報告されたのが1964年のことでした。
戦後、日本は国策として、スギ林を大量に増やしていったのが原因じゃないかって言われてます。
そして、そのスギ林が増えていくのとあわせて、1970年代に入ると、花粉症の患者も激増していきます。
また、それ以外にも
- 排気ガスとかによる大気汚染
- 道路のアスファルト化による花粉の二次飛散(土だと、地面に吸収されて風が拭いても飛んでいきにくい)
- 食生活の欧米化による腸内環境の変化(発酵食品をあまりとらなくなった、とかとか)
が、実際のところ、何が原因なのか正確にはわかってないのが実情です。
幼児の花粉症ってどんな症状があるの?
幼児とかの小さな子供の場合、同じ花粉症でも大人の場合とはちょっと症状が違ってきます。
幼児の花粉症の症状①鼻水
大人の場合、花粉症だとサラサラした鼻水が出るのが特徴的ですよね。
でも子供の場合だと、少し粘っこい鼻水が出ることが多いです。
幼児の花粉症の症状②鼻詰まり
大人の場合に比べると、小さな幼児が花粉症になった場合、鼻詰まりが多いです。
これは、鼻が小さいから、必然的に大人よりも鼻詰まりしやすいっていうのもあります。
鼻水で書いたように、粘っこい鼻水っていうのも、子どもが鼻詰まりしやすい原因にもなっているようです。
幼児の花粉症の症状③くしゃみ
大人の場合、花粉症の症状でくしゃみは付き物ですよね。
花粉症の季節になると、なかなかくしゃみが止まらなくって大変な思いをしてるのを見かけます。
ただ、これが幼児のような小さな子どもの場合、くしゃみはあんまり出ないんです。
これは、子供の場合は大人と違って鼻が詰まりやすいっていうのがあります。
鼻が詰まれば、花粉が鼻の奥の粘膜を刺激して、くしゃみを連発することもありませんもんね。
幼児の花粉症の症状④目のかゆみ
目のかゆみの症状は、大人と変わらないか、それ以上に症状が出ることが多いです。
目のかゆみで目を頻繁にこすったりするので、目のまわりが真っ赤になったり、目が充血してしまうこともよく見られます。
それ以外にも、鼻のこすりすぎで鼻血が出やすかったり、副鼻腔炎(ふくびくうえん)や浸出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)なんかの合併症も起こりやすくなります。
あとは私や娘がそうなんだけど、アトピー性皮膚炎のようなアレルギー疾患がある場合。
花粉症の症状がひどくなると、アトピーとかも症状がひどくなってしまうようです。
花粉症ってなぜおきるの?
じゃぁ、そもそも花粉症って、なぜなってしまうんでしょう?
花粉症も、喘息とかアトピー性皮膚炎とかと同じように「アレルギー疾患」の1つです。
花粉症がひどくなると、アトピーや喘息をもってる人は、その症状も悪くなってしまうことが多いんです。
(実際に私もアトピー持ちだけど、花粉症の時にはアトピーの状態も悪かった)
では次に花粉症になってしまうメカニズムを見ていきましょう。
次のような感じで花粉症の症状が出てきてしまいます。
- 花粉が体の中に入ってくると、体がそれに反応して「IgE抗体」っていうたんぱく質を作り出します
- その「IgE抗体」は目、鼻、皮膚、腸とかの粘膜にある「肥満細胞」にくっついて蓄積されていきます
- それを繰り返して、IgE抗体がどんどん蓄積されていきます
- IgE抗体の量が一定量を超えてしまうと、そのIgE抗体が作られたもとになった物質(花粉=アレルゲン)に反応して、アレルギーの症状を引き起こすようになっちゃいます
それが一定量を超えちゃうと、そのもとになった花粉に反応することで、あのとってもわずらわしい「花粉症の症状」が出てきてしまうんですね。
このようなアレルギー反応で起きる症状を
「アレルギー性鼻炎」
「アレルギー性結膜炎」
って呼ばれますが、このような症状が花粉が原因でおきてしまう場合に「花粉症」って呼ばれるんです。
アトピー性皮膚炎とか喘息のようなアレルギー疾患の病気は、お互いに関連しています。
なので、アレルギー性疾患が増えていくのとあわせて、こどもの花粉症も増えているともいえそうですよね。
幼児が花粉症に!?いつからなるものなの?
実はここ最近、花粉症の発症年齢の低年齢化が進んでいるんです。
花粉症の低年齢化
以前では、「花粉症」って言うと「大人がなるもの」ってイメージだったけど、ここ最近では、16歳以下の子供の約3割が花粉症だと言われてるんですね。
実際に、とある県の小学校で行われた検査結果では、約6割もの児童にスギ花粉の抗体があったんですね。
その「抗体」があるからと言っても、必ず花粉症を発症しちゃう訳じゃないんだけど、その学校では、抗体を持っていた児童のうち、4割以上がすでに花粉症の症状が出ていたんです。
このことからも、花粉症の低年齢化が進んでいることがわかりますよね。
とある統計によると、年代別の花粉症の発症年齢は次のようになっています。
- 0~3歳 17.4%
- 4~6歳 27.4%
- 7~9歳 17.5%
びっくりなのが、0~3歳でも17%もの赤ちゃんが花粉症を発症してるってことです。
もう完全に、大人だけの病気じゃありませんよね。
ちょっと前までは、0歳の赤ちゃんは、まだ抗体ができなてない(始めて花粉に接するシーズンだから)ので、花粉症にはならないって言われていました。
たけど、今では0歳の赤ちゃんが花粉症を発症しても、そう驚かないような状況にあるんですね。
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子供が花粉症になった!花粉症と軽く見ていると大変なことになる!?
実際に「うちの子供ってもしかして花粉症?」って思っても。
実際には花粉症じゃなくって風邪だったりと「本当に花粉症なの?」って、症状だけ見てもお医者さんでも診断は難しいんです。
なので素人ならなおさら、判断なんてできる訳がありません。
子供の花粉症を軽く見ない
幼児とかの小さな子供の花粉症、確かに辛そうだけど、それだけじゃありません。
花粉症にある人だったらわかると思うけど
- 花粉症で鼻水ダラダラ
- くしゃみ連発
- 目がかゆかゆ
- 涙がボロボロ
かと言って、市販の鼻炎の薬を飲んだら、眠気きて、昼食の後なんかは仕事中でも睡魔との戦いになっちゃいます。
これが、小さな子供だといろんな事に対する意欲が低下したり、小学校にあがったら、集中力がなくなって学習や運動にも影響しちゃいます。
学校生活だけじゃなく、集中力の低下が日常生活の質まで下げてしまいかねません。
また、症状がひどくなってもそのまま放置してると、成長と共に歯のかみ合わせが悪くなって体の成長にも悪影響を及ぼしてしまったり、くしゃみや鼻詰まりで夜によく眠れなくなっちゃうと、寝てる間に大量に分泌される成長ホルモンにも影響してしまいます。
花粉症ってなったことがない人にはわからない辛さもあるし、子供だからこその影響も大きいので、「たかが花粉症でしょ」と甘くみないで、ちゃんと病院でみてもらうようにしましょう。
子供の花粉症の検査って何科を受診すればいい?
赤ちゃんや幼児とかの小さな子供の花粉症の検査は、小児科やアレルギー科、耳鼻咽喉科で受けることができます。
検査の方法としては、通常は血液検査によって行われます。
血液を採取して、いろんな花粉に対してのIgE抗体が、どれくらい含まれるのかを調べることで、花粉症なのかどうかの診断を行ってくれます。
ただ、赤ちゃんや小さな子供にとっては、採血って肉体的にも精神的にもすっごくストレスになります。
(私も採血はきらいで、毎回泣きそうになるのはここだけの話です。笑)
なので、赤ちゃんや幼児に花粉症の検査を受けさせた方がいいかどうかは、病院の先生に相談して決めていくようにしましょう。
花粉症に幼児から発症する原因のまとめ
これは、先生によっても見解が違うのかもしれないけど、うちの娘の場合には
「子供の頃に発症した花粉症は、大人になってから発症したものとは違って、これからどんどん体も大きくなって免疫力も高くなっていけば、症状も軽くなっていくことも多いですよ」
って言われたので、少し安心しました。
とは言え、今の時代、何も考えずに暮らしてると、普通でも大人の免疫力が落ちていくようなご時世ですもんね。
なので、規則正しい食生活や生活習慣を習慣付けて、しっかりと子供の免疫力を高めていけるように、いろいろ勉強しながら、子供の成長の手助けをしていきたいですね。