「成長痛は背が伸びている証拠」は本当なの?痛みがないと背は高くならない!?

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成長痛って聞いたことありますか?

おそらく、

「小学生ぐらいの子どもが成長期に入ってくると、その成長に伴って足(特にヒザ)が痛くなるもの」

だと思っている方が多いと思います。

実は私もそのように思っていたうちの1人だったのですが、実はこの説明はちょっと間違っているのです。

成長痛って何が原因の痛みのことなの?

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成長痛とは、成長期(3歳~12歳)の子どもにあらわれる足(下脚)の痛みの総称のことです。

ここで勘違いしやすいのが「成長痛の”成長”の意味」なんです。

この成長痛の「成長」は

「骨が大きく成長するために起こる痛み」

ではなく

「成長期に起こる痛み」

という意味なんです。

成長痛の痛みが出る原因は、

  • ストレス
  • 脚の成長が未熟な状態で走り回るなどして疲れが蓄積するため
に起こるのではないかと言われていますが、はっきりとしたことはわかっていません。

ただ、成長痛はきちんとした原因がわからないので、いろいろな見解があります。

ストレスが原因ではなく、「骨の成長と筋肉の成長がアンバランスになるから」などという考えのお医者さんもおられます。

私が小さい頃は、成長痛が起こることは「背が伸びている証拠だ!」とよく言われていました。

確かに実際に、成長痛でヒザが痛いと言っていた友人は、その時期からぐんぐんと背が伸びていたように思います。

しかし、背が伸びるのは成長痛が起こったからではなく、痛みの出たときが成長期だから背が伸びているだけなのです。

私は小学生の頃、成長痛はありませんでしたが、人並みに背が伸びました。

なので、子どもに成長痛がないからと言って「あまり背が伸びないのかも」と心配することはないですよ。


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成長痛がない人もいるの?ある人との違いは一体何?!

成長痛は、男女差なく「10~20%の子ども」に現れるようです。

最近のオーストラリアでは、4~6歳の子どもの37%が成長痛を経験したという研究結果も発表されています。

なので逆に「3分の2程度の子どもは成長痛がない」とも言えるんですよね。

成長痛の原因がはっきりしていないので、症状がある人とない人の違いもわかっていません。

原因の一つとして「ストレス」がありますが、そう言われるとほとんどのパパママは「どきっ」とされると思います。

  • 「自分がストレスを与えているのではないか」
  • 「自分の育て方が悪いのではないか」
となってしまうかもしれません。

でも、子どもがストレスを感じるのには、様々な理由があります。

  • 「通園や通学をするようになったために起こる、集団生活へのストレス」
  • 「宿題や習い事など、しなければいけないことが目の前にたくさんあることへのストレス」
  • 「友だちや先生との関係についてのストレス」
  • 「遊びたい気持ちを我慢しければいけないストレス」

その他にも「いろいろなストレスの原因」があると思います。

実際には、子ども自身が何に対してストレスを感じているのかすら、わかっていないことも多くあるでしょう。

なので「子供のストレス」は、決してパパママだけのせいではありません。

しかし、子どもへ安心感を一番与えてあげられるのはパパやママの「保護者」です。

「成長痛が痛い」という箇所を優しくさすってあげて痛みが和らぐのであれば、そうしてあげることが、子供の気持ちを落ち着かせて痛みを和らげることにつながると思いますよ。

成長痛の場所や症状は?痛みが出やすい場所や意外な場所は?

成長痛は、足に出ることが多いようです。

ヒザだけでなく、太股・股関節・ふくらはぎなど、いろいろな場所が痛くなることがあります。

小学校低学年の子どもであれば、かかとが痛くなることもよくあるようです。

成長痛の症状は以下のようなものがあります。

  • 夕方から夜にかけて痛い
  • 学校や幼稚園にいる間は無痛で、帰宅後に痛くなる
  • 毎日ではなく、週に数回、又は月に数回など不定期に痛む
  • 痛みを感じる箇所は日によって違う
  • 30分~1時間程度で痛みが消える
  • 患部は痛いだけで腫れていない
  • レントゲンを撮っても異常なし
  • 親がさすったり触れると痛みが和らぐことがある
これらのような症状が一定期間(2週間~1か月ほど)継続すると「成長痛」であろうと診断されると思います。

もしも

「痛みが強い」
「痛みが頻繁に起こる」
「患部が熱を持っている」
「翌日になっても痛い」

などの症状があれば、別の病気が隠れている可能性があるので、病院できちんと検査をすることをオススメします。

受診するのは、まずは小児科か整形外科が良いと思いますよ。

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成長痛って背が伸びている証拠なの?のまとめ

成長痛って背が伸びている証拠なの?ということについて見てきました。

最後にポイントをおさらいしておきますね!

  • 成長痛が起こる原因は、はっきりしていません。
  • ストレスのため、足の成長が未熟なため、骨と筋肉の成長がアンバランスになるため、などといろいろな見解があります。
  • 背が伸びている証拠として成長痛が起こるのではなく、成長期の子どもが感じる足の痛みの総称を「成長痛」と呼ぶので、成長痛がなくても背の伸び方に違いはありません。
  • 成長痛は、3歳~12歳の子どもの10~20%が経験します。
  • 痛みを感じるのはヒザだけでなく、ふともも・股関節・ふくらはぎ・かかとなどいろいろな場所です。
  • 学校にいている間は痛くなく、帰宅後(夕方~夜)に痛みます。
  • 親がさすると痛みが消えることがあります。
  • いろいろな要因のストレスが原因になっている場合があるので、ゆったりとした気持ちで子どもに接すると改善する場合もあるようです。
  • 痛みが強い、翌日も痛いなどであれば小児科または整形外科を受診するようにしましょう。
「成長痛=成長しているときの痛み」だと思っていたけど、それはちょっと違ったようですね。

成長期に「ひざが痛い」と言ってきたら「成長痛だから大丈夫」と簡単に考えずに、しっかりと子供の様子をみてあげましょうね。

そして気になるときには、ちゃんと病院で見てもらうようにしてあげてくださいね!